大人気の「病院猫」が突然失踪! 地域ぐるみの捜索が功を奏し、無事発見へ ニュージーランド
病院の前で訪れる人々を慰め、暖かく出迎えてきたトラ猫が、突然姿を消してしまいました。この猫を愛する人々が協力して捜索活動を行った結果、猫は無事に発見され、すぐに病院への訪問を再開したということです。
みんなに愛される「病院猫」

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ニュージーランド北島にあるタウランガ病院の玄関前で、長年にわたって訪れる人々を慰め、暖かく出迎えてきたトラ猫が、突然姿を消してしまいました。
「病院猫」として親しまれてきた12歳のStepsは、2026年8月3日の午後11時ごろ、病院の階段脇にあるベッドのそばで丸くなっている姿が目撃されたのを最後に、行方がわからなくなってしまいました。同時に、駐車場のエレベーター近くに置かれた「Steps専用の休憩小屋」まで消えていました。
飼い主のQuinn Prattさんは「Stepsは以前にも迷子になったことはありましたが、猫と一緒に小屋まで消えてしまったのは異例で、とても心配です」と話しています。
病院の階段(Steps)に座っていることが多いためにその名がつけられたこの猫は、Facebookで4300人以上のフォロワーをもっています。ここに目撃情報を求める投稿が掲載されると、すぐにニュースが広まっていき、近隣地域やその周辺でも多くの人々が関心や懸念を寄せました。
「この小さな猫が、多くの人々にとってどんなに大切な存在であるかを改めて実感しました」というQuinnさんです。
飼い主の引っ越し後も、病院近くで生活

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Quinnさんと妻のEmilyさんは、12年ほど前に狩猟のための旅行に行ったとき、小さかった野良猫Stepsとその兄弟を連れて帰りました。子猫のStepsはすぐに新しい環境になじみ、近くにある病院の階段を縄張りにして、無数の職員や患者さんたちの「お馴染み」となったのです。
「ここ5年ほど、Stepsはうちのペットというより、地域社会の宝物になっていました。だから2025年末に引っ越したとき、この猫が長年愛している病院から引き離すことはできませんでした、そこで当時の隣人Karla Hornさんに日々の世話を頼むことにしたのです」とQuinnさん。
彼の期待通り、KarlaさんはStepsの面倒をよく見てくれました。毎晩彼女の家で眠り、朝になると病院へ通う生活を続けてきたのです。
「ふだんは救急外来の周辺で過ごし、患者さんとその家族を慰める存在として有名になりました。患者のベッドに跳び乗ったり、辛い思いをしている人のそばに丸まって寝たりするのは珍しいことではありません。だれが慰めを必要としているかを、この猫は驚くほどよくわかっているのです」というQuinnさんです。
Facebookには、救急ヘリポートの格納庫でスタッフと過ごしたり、患者とふれ合ったり、病院玄関の外にある自分のベッドでくつろいだりするようすが数多く投稿されています。
病院のあちこちに貼られた看板には、彼の仕事内容が次のように書かれていて、Stepsがみんなから愛されていることがよくわかります。
「こんにちは、病院猫のStepsです。ぼくの仕事は、診察に少し不安を感じている患者さんにやさしく抱きしめられたり、撫でてもらったりすることです。たまにエレベーターに乗ったり、バッグの中身をちょっと覗き見したりすることもあります」
「ぼくは自分の役割をとても真剣に考えています。どうかぼくを野良猫と勘違いして動物愛護協会に連れていかないでください。迷子になったわけではありません。ここでちゃんと仕事をしているんです」
住宅内で無事発見

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そんな人気者のStepsの「失踪」は、当然ながら多くの人々をずいぶん心配させました。この地区選出のTom Rutherford議員も目撃情報を求める活動に協力し、ほかにも数10人がチラシ配布や防犯カメラ映像の確認など、捜索活動に参加したのです。
Stepsにはマイクロチップが埋め込まれており、これまで何度か行方不明になったときも、善意の市民によって保護されてきたといいます。
「地元の獣医さんたちはStepsやわたしのことをよく知っているので、幾度か『またおたくの猫がここに連れられてきているよ』という連絡をもらっています。今度もそうだといいのですが」
「もし今回の失踪にかかわった人がいたら、Stepsは『本人(猫)が過ごしたい場所に戻すべきだ』と、すぐに気づいてくれることを願っています。早く無事に帰ってきてくれるといいのですが」とQuinnさん。
その後まもなく、うれしいニュースが報告されました。
Stepsはゲートパ地区にある住宅内へ猫用ドアから侵入し、そこの住人のベッドで寝ているところを発見されたのです。翌朝Karlaさんが迎えにいき、無事であることが確認されました。
「うれし涙が止まりませんでした。抱き上げたときは少し怯えたようすでしたが、車の中ではすっかり落ち着いていましたね。朝食を平らげて、今はわたしのベッドで寝ています」と彼女は話しています。
Stepsはほんの数時間休んだのち、すぐにタウランガ病院の入り口へと戻っていきました。きっとみんなに大歓迎されたことでしょう。
出典:
・Search launched for missing Tauranga Hospital cat
・'Tears of joy' as Tauranga Hospital's resident cat found safe
・Meet the hospital cats of New Zealand
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