現代では考えられない『犬のしつけ』4つ 昔は当たり前だったありえない対応とは?
犬と人間は長い時間を共に過ごし、その中でしつけや関わり方も大きく変化してきました。この記事では、近年ではあまりおこなわれていないしつけ方法とその理由について紹介したいと思います。
1.間違えたときに叩く・蹴る

犬のしつけ方法として、30年ほど前まで主流とされていたのが体罰を与えることで正しい行動へと導くというものです。
一般家庭では外で飼育される犬が多く、今ほど家庭内でのしつけが重要視されていなかったため、世間ではあまりしつけ方法に注目が集まることもありませんでした。
警察犬などを中心にしつけをおこなっていた訓練所では、犬が正しくない行動や望ましくない行動をしたときに叩いたり蹴ったりして伝えていました。
指示を与えられたときに間違えた場合は怒られるため、怒られないために正しい行動を選択するようになっていきます。
この方法は確かに効果があらわれやすいため長く主流の方法でしたが、人道的ではないことや一般家庭の飼い主さんにはむずかしい手法であることから、次第に問題視されるようになってきました。
その頃から正しい行動を認めて評価する「ほめるしつけ」に注目が集まり、現代では間違いを叱るのではなく正解をほめることでしつけをおこなう人が増えています。
2.苦痛を与える器具を使う

犬が望ましくない行動をしたときに叩いたり蹴ったりするのと同様に、苦痛を与えてそれを伝える器具が用いられることもあります。
歩いているときに犬が引っ張ると首が締めつけられるチョークカラーやスパイクカラーをはじめ、吠えると電流が加わる首輪などは一般家庭でも使われていました。
現代でもチョークカラーなどは利用されていると思いますが、これらは着ける位置や引くタイミングなどがとても重要で、うまく扱えないと過度に苦痛を与えてしまいます。
これらの器具は必要に応じて使うこともあるかもしれませんが、必ず訓練士やトレーナーのような専門家の指導を受けることをおすすめします。
3.マズルや体を押さえて叱る

犬のしつけをする中で、「母犬の行動を真似する」という考え方が取り入れられることもあります。
具体的には「マズルや首根っこをつかんで叱る」「仰向けにして押さえつける」といった行動で、それを受け入れさせることで物事や主従関係を教え込みます。
これらはほめるしつけが主流になってからも並行しておこなわれていますが、人間がおこなっても母犬が子犬をしつけるのと同様の効果が得られるかはわからないと考えられています。
4.お仕置きのためにハウスに閉じ込める

犬がいたずらをしたり、暴れたり、トイレを失敗したりしたときに、“お仕置き”としてハウスやケージに入れるという方法で叱る人も少なくありませんでした。
そうすることで物理的に動きを止めることはできますが、問題行動の根本的な解決には至りません。
それどころか本来であれば犬にとって安らげる場所であるはずのハウスやケージに、嫌なイメージがついてしまうこともあります。
本当に必要なときにハウスやケージを利用できずに飼い主さんが困ってしまったり、犬も落ち着ける場所を失ってしまったりします。
まとめ

この記事で紹介してきたしつけ方法は、現代ではあまり一般的に取り入れられていないものです。しかし、「絶対にしてはいけない」と完全否定すべきことでもありません。
犬の気質や状況によっては、この方法が有効な場合もありますし、犬の命を守るためにそうするしかない場合もあるでしょう。
大切なことは、愛犬と家族にとって本当に最善だと思われる方法を考えることだと思います。様々な方法を知り、上手に選び取ってしつけをしていきましょう。
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