半数が交代の第2次高市改造内閣 即戦力重視の布陣でライバル林氏は閣外へ 星浩氏「大きなターニングポイントになる可能性」【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-09-17 19:03

第2次高市改造内閣が17日夜、発足します。政権の安定性と継続性を重視し、骨格を維持する一方、来年の総裁選でライバルになるとみられた林総務大臣は、閣外に去ることになりました。

【写真を見る】“ライバル”林芳正氏 総務大臣退任会見で述べた言葉

“ライバル”林総務大臣が閣外へ 第2次高市改造内閣発足へ

TBS報道局政治部 橋口由侍 記者:
17日に発足する第2次高市改造内閣。今回、閣僚18人のうち、半数にあたる10人が交代しました。

このうち、「総務」「法務」「国交」そして「国家公安委員長」の4人は役人としてその省庁に勤務経験がある議員で、非常に手堅い布陣になりました。

高市総理らは、先ほどから皇居で認証式に臨んでいて、今夜、改造内閣が発足します。

高市総理が最重要政策に掲げる消費税減税の関連法案をめぐる国会審議や、年末には安全保障関連3文書の改定などが控えていることから、高市総理は政権基盤の安定と継続性を重視し、木原官房長官らを残留させ、骨格を維持しました。

役職希望アンケートをもとに 専門性・即戦力に期待

一方で、自民党が実施した役職希望アンケートなどをもとに、各議員の専門性や、答弁能力などを見極め、10人を新たに入閣させました。

このうち、藤井総務大臣と山下法務大臣、井林国土交通大臣、そして葉梨国家公安委員長は、いずれも担当する省庁での勤務経験があり、その分野での専門性の高さや、即戦力として期待されているものとみられます。

高市総理は、高い支持率を背景に、自らの政権運営に自信を深めていて、政権幹部の1人は、「サプライズを演出する必要はなかった」と解説しています。

「禊は済んだ」旧安倍派 “不記載議員” 2人入閣

一方、関文部科学大臣と簗農林水産大臣の2人は、いずれも自民党旧安倍派の裏金問題をめぐり、政治資金収支報告書に不記載があった議員です。不記載があった議員が入閣するのは、(問題が発覚して以降)初めてです。

政権幹部は、「すでに2回の総選挙を経て、“禊ぎ”は済んでいる」と話していますが、国民の理解を得られるかは不透明です。

政権の火種になるか “ライバル”林総務大臣が閣外へ

出水麻衣キャスター:
2027年の総裁選に向けて、林総務大臣の処遇が注目されていましたが、閣外に出ることになりました。今後どのような影響がありそうでしょうか?

TBS報道局政治部 橋口由侍 記者:
林氏は17日朝、周辺に対して「これで解放される」と述べていて、林氏側近も「2027年の総裁選に向けて自由に動けるようになるんだから良いことだ」と話をしています。

林氏は閣外に出ましたが、無役のまま2027年の総裁選を目指し、政権の“火種”になるのか。それとも高市総理が何らかの形で接近を図っていくのか注目されています。

どうなる「高市vs林」総裁選、統一地方選への影響は

井上貴博キャスター:
今回の内閣改造は、2027年に行われる統一地方選挙と総裁選挙に向けた布陣となりました。そんな中で注目されるのは林芳正氏です。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
林氏は(無役になったことで)2027年の総裁選に向け、党内で色々と活発な動きを自由にできる立場となりました。

そもそも高市総理とは政策面でかなり隔たりがありました。林氏はどちらかというと「財政再建派」ですし、中国に対しても融和的でした。

そういう林氏と高市総理の立場の違いが自民党の中の議論に繋がれば、むしろ活発になっていいと思いますね。

井上キャスター:
高市総理を支持する保守派からは、「林氏が閣外に出た方がすっきりするのでは」という意見があります。

ただ、後々になって「これが大きなターニングポイントだった」となる可能性もあると思います。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
可能性はあると思います。

林氏は野党の一部、公明党との関係も非常に良い。また、元々参議院議員でしたので、かなり支持が広がっている。これがどのように展開されていくか。

ただ、2027年の総裁選挙に向けての経済動向次第だと思います。

高市総理が掲げる経済政策がうまく回っていくのか、それともインフレがどんどん広がり、国民生活がさらに苦しくなって、政権に対する批判が出てくるのか。そのあたりが一番のポイントになってくると思います。

井上キャスター:
「財政規律、財源をきちんと示すべき」という意見もあれば、「高市総理は成長させるから大丈夫」という意見もあります。

秋の臨時国会を含め、2027年の春くらいにはある程度見えてくるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
賃上げや物価高がどうなるのか。物価高の原因を見るにはタイムラグがあるため、今後、冬~2027年春にかけて(原因が)出てくるので、そのあたりがどうなるか。

もう補助金の導入だけで抑えるわけにはいかないので、その成果が出るか、出ないか。「高市vs林」という構図にも影響してくると思います。

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年

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