第2次高市改造内閣の顔ぶれと狙い 10人交代・維新初入閣の「手堅い布陣」もライバル林総務大臣は閣外へ【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-09-17 20:47

第2次高市改造内閣が発足します。政権の安定と継続性を重視し、骨格を維持する一方、来年の総裁選でライバルになるとみられた林総務大臣は、閣外に去ることになりました。

【写真を見る】「予想してなかった…」急いでモーニングのズボンにアイロンがけする議員

第2次高市改造内閣 初入閣は7人 予期せず急ぎアイロンを…

自民党の役職希望アンケートに「魂を込めて書いた」と話す、藤井比早之衆院議員。総務大臣として初入閣しました。

自ら、モーニングのズボンにアイロンをかける、井林辰憲衆院議員。元国土交通省の職員ですが、今回、大臣として役所に戻ることになりました。

今回、18人の閣僚のうち、10人が交代しましたが、このうち、「総務」「法務」「国交」そして「国家公安委員長」の4人は、役人としてその省庁に勤務経験がある議員で、高市総理が人選にあたり、高い専門性と即戦力を重視したことがうかがえます。

その国家公安委員長に起用された葉梨康弘衆院議員。法務大臣時代、死刑に関わる失言で更迭されたことがありましたが、そのことを振り返り…

葉梨康弘 新国家公安委員長
「1回失敗をした人間でも、しっかりと地に足をついた活動をやっていけば、国家国民のために仕事ができるということを示していきたいんです」

今回、日本維新の会から初めて、中司宏前幹事長が規制改革担当大臣として入閣しました。

中司宏 新規制改革担当大臣
「維新の会は、改革のために生まれた政党ですので、しっかりと改革を進めて、そして総理を支えて頑張っていきたい」

政権の火種になるか 総裁選のライバル 林総務大臣が閣外へ

また、2025年の総裁選で争った茂木外務大臣と小泉防衛大臣を閣内にとどめ、取り込みを図った形ですが、処遇が最大の焦点になっていた林総務大臣は、閣外に去りました。

林氏は17日朝、周辺に対し「これで解放される」と漏らしましたが、林氏の側近からも「2027年の総裁選に向けて自由に動けるようになるんだから良いことだ」との声が漏れていました。

果たして、林氏が政権の火種となるのかどうか。注目されています。

改造内閣の顔ぶれ 高市総理にどんな狙いが?

井上貴博キャスター:
第2次高市改造内閣の顔ぶれが決まりました。

【第2次高市改造内閣】
総務:藤井比早之(55)
法務:山下貴司(61)
外務:茂木敏充(70)※留任
財務:片山さつき(67)※留任
文部科学:関芳弘(61) 
厚生労働:上野賢一郎(61)※留任
農林水産:簗和生(47)
経済産業:赤沢亮正(65)※留任 
国土交通:井林辰憲(50)
環境:笹川博義(60)
防衛:小泉進次郎(45)※留任
官房長官:木原稔(57)※留任 
デジタル:古川俊治(63)
復興:細野豪志(55)
国家公安:葉梨康弘(66) 
規制改革:中司宏(70)※維新
成長戦略:城内実(61)※留任
経済安全保障:小野田紀美(43)※留任

TBS報道局政治部長 岩田夏弥:
今回、18人の閣僚のうち、10人が交代しました。ある程度変わったと思います。

ポイントは、まず「臨時国会に向けた“手堅い布陣”」。10月から臨時国会が始まりますが、「消費税減税」や「衆議院の定数削減」といった非常に重い課題に直面することになります。

高市総理としてはそれぞれの担当分野に明るい議員を大臣において、とにかくミスなく乗り切っていきたいという狙いがあると思います。

もう一つが「不記載議員の登用」。今回、自民党旧安倍派の裏金問題をめぐり、政治資金収支報告書に不記載があった議員2人が入閣しました。

高市総理としては、(問題発覚から)すでに2回の総選挙を経て、それぞれ当選した議員なので、役職に就いて活躍してほしいという考えで、この人事はまさに旧安倍派の議員に対するメッセージにもなります。

それらを経て、高市総理としては2027年の自民党総裁選の再選をとにかく目指したい。一つでも多く政策を実現し、高い支持率を維持し、党内の結束を固めたいというところです。

井上キャスター:
林氏の処遇について注目が集まっていましたが、これは、高市総理が閣外に出てもらおうという判断なのか、それとも林陣営にオファーしても入閣してくれなさそうと思ったからなのか。どのような思惑があったのでしょうか。

TBS報道局政治部長 岩田夏弥:
今回、選ばれなかったのは断ったからなのか、まだ明確にはなっていません。

林氏は、17日の退任の会見で、次の総裁選について「総務大臣としての退任会見なので、今日はお答えを差し控えたい」と述べました。

ただ、これからは自由な立場になるわけで、発言のタイミングや内容によっては自分自身に批判が来る可能性もあります。

まずは、臨時国会で高市政権に対して林氏が何か物を言う場面が出てくるのか。そこが焦点の一つになってくると思います。

==========
<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局政治部長
元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当

  1. フランス・リヨンでシャモンダウイルスに感染し男性死亡 ヒトへの感染確認は世界初
  2. モンゴルの自然保護区で大規模草原火災 日系企業の車に草絡まり出火か…日本人社長「深くお詫び」
  3. 爆発音に噴煙…北朝鮮の“要塞化”進む カメラがとらえた爆発の瞬間 韓国との境界線付近
  4. 人権擁護に貢献「サハロフ賞」をICCと職員に授与 EU議会「国際法と正義の維持における重要な活動を認める」
  5. 最短1年で教員免許取得へ 文科省が大学院に新カリキュラム導入方針 来年の通常国会での法改正目指す
  6. 東京・歌舞伎町でビル火災 けが人なし ベランダに設置された室外機が激しく燃える
  7. ウクライナでエネルギー施設や住宅をロシア軍が攻撃 2人が死亡 少なくとも34人負傷
  8. 【ドラフト】米挑戦表明の織田翔希「残すのが心配」最愛の母・祐子さんは「海外にも行ったことがない子が・・・」葛藤の裏にあった親子の絆
  9. 中国政府系ハッカー集団がサイバー攻撃か 世界中の企業など標的に 米マイクロソフトが発表
  10. 神田の蕎麦屋とアートが融合する「神田SOBART」開催
  11. 大学No1捕手・青学大の渡部海「試合に出たい気持ちが強い」 楽天・吉井監督は「1回組んでみたいキャッチャー」と大絶賛
  12. ナポリの老舗コーヒーブランド「キンボ」からプレミアムなエスプレッソ豆2種が登場