米中の前に…日米首脳会談の成果は? ICCへの制裁めぐり高市総理は「率直にやり取り」もトランプ大統領は国連演説でICC脱退呼びかけ【news23】
日本時間23日未明、ニューヨークで高市総理とトランプ大統領の首脳会談が行われました。現地時間木曜日の米中首脳会談を前に、中国をめぐる「認識のすり合わせ」を目指した日本側。成果は得られたのでしょうか。
【写真を見る】「私は平和をもたらした」「SI(超知能)を制する者が勝つ」国連演説のトランプ大統領
“米中”前に日米首脳会談 トランプ氏から「彼女がボス」
日本時間の23日、国連本部で行われた日米首脳会談。
トランプ大統領
「大変尊敬されている日本の総理大臣とご一緒できて、大変光栄です」
「(彼女は)偉大な総理として歴史に名前を残すだろう」
高市総理
「ドナルドが日米同盟に非常に力強くコミットメントしてくれていること、改めて感謝します」
お互いの称賛から始まった会談。
高市総理が「ドナルド」と呼ぶ一方、トランプ氏は「日本の総理大臣」と呼びかけました。
現在、アメリカの主要メディアと対立しているトランプ氏。それを意識したのでしょうか。
高市総理
「きょうはたくさんのイシュー(課題)をお話したいので、そろそろ会談を始めましょう」
通訳
「メディアの皆様は退出していただけますか」
トランプ大統領
「聞いたろ?彼女がボスだ」
中国について「経済安保など引き続き緊密に連携」で一致
高市総理が一刻も早く話したかったテーマのひとつが、「中国」についてです。
トランプ大統領は、現地24日に「米中首脳会談」を控えていて、そこでアメリカがどう中国と向き合うのか、方向性を日米ですりあわせようという狙いがありました。
高市総理
「中国をめぐる諸課題についてタイムリーに意見交換を行いました。日本としては、米中関係が日本を含む国際社会の安定に資するものとなることが重要だと考えております」
会談後、高市総理は経済安全保障などの課題で、引き続き緊密に連携していくことで一致したと強調しました。
トランプ政権が制裁発表のICC赤根所長 日米首脳会談で“率直にやり取り”
一方、トランプ政権が制裁を発表した、ICC=国際刑事裁判所の赤根智子所長について。
会談前には「この話題が出れば、雰囲気が最悪になる」と心配する声もありましたが、日本側から議題を持ち出し、率直な意見が交わされたということです。
高市総理は、首脳会談後の一般討論演説でも、改めてICCを「一貫して支持する」と表明しました。
高市総理
「戦後の日本は平和国家として、いかなる紛争の解決においても、法の支配を重視してきました」
ただ、トランプ政権による赤根所長への制裁については言及しませんでした。
「“ならず者”機関」トランプ氏はICCを痛烈非難 イランへの攻撃 正当化も
高市総理に先立ち演説を行った、トランプ大統領は…
トランプ大統領
「ICCの全加盟国に対し、この“ならず者”機関からの正式な脱退を呼びかける」
ICCは、トランプ氏が以前から受賞を望んでいる「ノーベル平和賞」の有力候補のひとつに名前があがっています。
トランプ氏はそのICCを痛烈に非難し、さらに、各国首脳の前でイランへの攻撃を正当化しました。
トランプ大統領
「イランが核兵器を保有することを決して許さない。ほかが平和を語っている間に、私は平和をもたらした」
自らが“平和をもたらした”と豪語。さらに、イランに向けて警告も。
トランプ大統領
「イランをかつてないほど偉大な国にするための合意を結ぶか、もしくは全滅させるかだ」
一方で、11月に実施されるアメリカの中間選挙の後には、“イランと戦闘終結に向けた合意に至る”とも強調しました。
中国へ対抗意識か AIの「ルールづくり拒否」 世界が見守る米中首脳会談
ウクライナや韓国の大統領とも会談したトランプ氏ですが、最も注目されているのは、現地24日に行われる中国の習近平国家主席との会談です。
トランプ大統領
「今もこれからもアメリカは、中国やほかの国を大きくリードしている」
AIについて「アメリカがリードしている」と中国を名指ししました。
主導権争いが激化している「AI」については、米中首脳会談でも主要なテーマになるとみられています。
「人類を滅ぼしかねない」という懸念も上がる中、米中がAIの規制についてどんな議論をするのか、世界中が見守っています。
トランプ大統領
「アメリカはいま議論されているような、AIを管理する国際的ルール作りを一切拒否する。これからはAI(人工知能)ではなく、SI(超知能)と呼ぶ。SI(超知能)を制する者が勝つ」
会談を前に、トランプ氏は対抗意識を鮮明にしました。
AIを巡る議論に加え、中国政府が断固反対すると主張する「台湾への武器売却」についても、首脳会談でのやり取りが注目されます。