「1人で完結する力」上田綺世、中村敬斗、鈴木彩艶…欧州でステップアップを果たした3人が描く日本代表の未来図【KICK OFF! J】

北中米ワールドカップから約3か月。森保一監督率いる日本代表は、初陣となったウルグアイ戦で見事な勝利を収め、新たなサイクルへと力強いスタートを切った。松木玖生(23)をはじめとする新戦力が台頭する中、チームの核として、そして次の4年を牽引する存在として期待されるのが、この夏に欧州でステップアップを果たした選手たちだ。
【写真をみる】上田綺世、中村敬斗、鈴木彩艶 ステップアップを果たした3人
TBSテレビ『KICK OFF! J』では、新天地で充実の時を迎える上田綺世(28)、中村敬斗(26)、鈴木彩艶(24)の3選手を直撃。番組MC・浦野芽良アナウンサーから投げかけられた「代表における自らの存在価値」という問いに対し、3人が明かした言葉からは、高い志と確かな戦術的思考が見えてきた。
「1人で完結する力」上田綺世がW杯で痛感したストライカーの真理
仏リーグアン『リール』で着実にゴールを積み重ねる上田綺世。移籍後の手応えについて「スタートダッシュは悪くない」と語りつつも、その眼差しは極めて冷静だ。
「プレーヤーとして出来ることを増やしていく作業はこれから必要」
そう語る上田の視線は、すでに4年後の世界最高峰の舞台を見据えている。前回のW杯をピッチ上で経験したからこそ行き着いたのが、「自分1人で完結する力」というキーワードだ。
組織的な崩しだけに依存せず、個の局面打開や理不尽なまでの決定力でチームを勝利に導く。屈強なディフェンダー陣と対峙する欧州の日常でその引き出しを増やしているストライカーが、日本代表の舞台でどのような“個の力”を見せるのか期待が高まる。
“ビッグクラブ”を楽しむ中村敬斗 フランスで研ぎ澄まされる戦術的柔軟性
フランスの名門『リヨン』へと足を踏み入れた中村敬斗。「戦術も全く違うサッカーをやっているので、今やっていて楽しい」と弾んだ声で答えたのが印象的だった。
代表キャリアも3年半〜4年を数え、主軸としての立場を固めつつある中村。
「チームを引っ張っていけるような存在になれれば」
異なる戦術思想や個の強さが求められるリーグ・アンでの日常は、彼のプレースタイルにさらなる幅と深みを与えている。密度の高い相手の守備ブロックを破る鍵は、中村の足元にある。
「自分のレベルアップがチームの支えに不可欠」鈴木彩艶が背負う自覚
英プレミアリーグ『アストン・ヴィラ』に移籍した鈴木彩艶。世界最高峰の舞台に身を置き、最後尾からピッチ全体を見渡す。「いい経験が早い段階からできている」と語るその表情には、欧州でのタフな戦いを潜り抜けてきた落ち着きが漂う。
「これからの代表でどういった存在になりたいか」という問いに対し、鈴木は強い言葉を返した。
「やっぱり自分がチームを引っ張っていかなければいけない存在。後ろからチームを支える部分では、自分のレベルアップがチームの支えに不可欠」
ビルドアップの起点としての足元の技術、そして圧倒的なセービング力。W杯優勝という高い目標を掲げる日本代表において、20代前半にして最後尾からチームを鼓舞する鈴木の存在は、すでに欠かせないピースとなりつつある。
熱量をピッチへ 「勝利」への強いこだわり
インタビューを通じて浮き彫りになったのは、3人それぞれが抱く「強い自覚」と「明確な成長曲線」だ。
代表戦に挑むにあたり、彼らが口を揃えたのは「勝利」への強いこだわり。
上田:「自分のパフォーマンスを発揮してチームを勝たせる」
中村:「代表戦は毎回誇り。毎試合毎試合勝つ」
鈴木:「次のW杯に向けて勝利を目指して戦う」
欧州で研鑽を積む新世代の「個」が、森保ジャパンの組織と融合したとき、どんな化学反応が起きるのか。世界トップ基準で引き出しを増やす彼らが、4年後のW杯優勝に向け、日本代表を次のフェーズへと引き上げていくはずだ。
■日本代表 2026年 今後の日程
9月28日(月)19:25~ ベネズエラ戦(エディオンピースウイング広島)
10月1日(木)19:10~ エクアドル戦(横浜国際総合競技場)
10月5日(月)19:30~ 未定(国立競技場)
11月14日(土)現地時間18:15~ ブラジル戦(シンガポール)
11月17日(火)現地時間21:10~ パラグアイ戦(シンガポール)
※TBSテレビ『KICK OFF! J』(毎週日曜深夜0時58分~)2026年9月27日放送より