【角川春樹】「これが最後の…」総監督作品が完成。今作は“AIとの戦い”がテーマ〝魂を込めて、命ある作品を作ろうと〟

日本映画界を長らく牽引してきた角川春樹総監督が、俳優・桜田ひよりさんの主演映画「星の教室」(11月6日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇しました。
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本作は「犬神家の一族」や「時をかける少女」、「Wの悲劇」など数々の名作を手がけてきた角川春樹さんの「最後の総監督作品」。夜間中学を舞台に年齢や国籍を超えて集まった生徒たちが、それぞれの悩みや葛藤と向き合いながら、学ぶ喜びや希望、仲間との絆を育んでいく青春群像劇が描かれます。
角川さんは、昨年8月に脳梗塞で倒れ、その後リハビリを続け復帰。以来、初の公の場での舞台あいさつとなりました。
イベント終盤、司会に呼び込まれ杖を突きながら登壇すると〝角川映画は50年目になりました。『犬神家の一族』から50年目に、『星の教室』が生まれました〟と挨拶。
〝私の親しい、もう亡くなった人なんですが、紀伊國屋書店の2代目社長は「人生には3つの出会いがある。1つ目は本との出会い。2つ目は人との出会い。3つ目は自然との出会い。3つの出会いがある」と私によく言いました〟と語りました。
続けて〝私はこの映画を通じて、4つ目の出会いがあるなと。それは、映画との出会いであると感じたんですね。50年の映画の中で、アニメーション含めて76本作りました。その中で完成披露試写もかなりの数があるんですが、記憶にないんです〟と語り、会場の笑いを誘っていました。
角川さんは〝自他ともに認める代表作は5本ある〟と語り、市川崑監督『犬神家の一族』(1976年)、大林宣彦『時をかける少女』(1983年)、澤井信一郎監督『Wの悲劇』(1984年)、深作欣二監督『蒲田行進曲』(1985年)、佐藤純彌監督『男たちの大和』(2005年)の5作品を挙げました。
そして〝過去の5作品、5人の監督はすべて亡くなってしまいましたが、今回の『星の教室』という作品は、この5作品と比較しても中川龍太郎監督の『星の教室』は少しも遜色がない、というのが自分の感想です〟と称えました。
また今作のこだわりについて〝今回の作品は、AIとの戦いと思いました。もうかなり映像というものは、AIでできてしまう。ビジネスとしても成功している。コミックもAIが絵を描いてしまう。これも(映画も)10分の1の単価でできてしまう。そういう中にあって、映画を作るときにスタッフを集めていったことは「今回の作品はAIとの勝負である」と。AIには命も魂もない。だから魂を込めて、命がある作品を作ろうというのがテーマでした〟と語りました。
そして〝私は今回の作品はAIには当然打ち勝ったと思います〟と自負し、〝観た人たちが、この映画に感動してくれるならば、ぜひ個人のSNSで広めてほしい〟と訴えていました。
舞台挨拶には桜田ひよりさん、仙道敦子さん、小林虎之介さん、真木よう子さん、小泉孝太郎さん、中尾ミエさん、山本學さん、中川龍太郎監督が登壇しました。
【担当:芸能情報ステーション】