「数学の先生がいない」「廊下にネズミ…」フランス各地で高校生ら26万人が抗議デモ 一部生徒が警官と衝突し一時騒然 過熱する背景は
フランス各地でおよそ26万人の高校生らが参加する抗議デモが行われました。一部の生徒らと警察官の衝突が起きるなど、抗議活動が過熱する背景には一体、何があるのでしょうか?
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記者
「こちらでは学校の前を生徒らが占拠しています。先生が何週間も学校に来ない、席が足りなくて、立って授業を受けているなどと訴えています」
「連帯を!世界中の高校生とともに!」
6日、フランスのパリでは多くの学校が封鎖され、高校生らおよそ5万6000人が集まる抗議デモが行われました。
高校生
「封鎖しなければ話を聞いてもらえません。私たちの学校はインフラが破綻しています。古い校舎で暖房の管理も不十分です」
「廊下にはネズミがいて、壁が崩れ、教師も足りません。数学の先生が6か月もおらず、耐えられません」
パリ市内にある学校の校舎には、壁や塗装がはがれたあとが…
参加者は、教員不足や校舎の老朽化、クラスの過密化などの改善を訴えています。
原因について現役の教師に話を聞くと…
中学校教師
「(教員不足は)給与の低さが問題で、公立の教育現場に人が集まらなくなっている。当初は多額の支援が約束されていたが、景気悪化などの影響で、設備も含めて予算が徐々に減らされています」
デモの発端は、先月17日にパリ郊外の高校で、待遇改善を求めて教師らが起こしたストライキです。生徒らも支持する形で瞬く間に全国に広がり、6日、各地で行われた抗議デモには、およそ26万人が参加しました。
デモには大学生らも加わり、教育予算の削減に反対の声をあげています。
デモ行進に参加した大学生
「高等教育の予算が削減されると、大学にも影響が出ます。(政府は)教育の予算ではなく、軍への資金を優先しています」
記者
「今、石やガラス瓶が警察官に向かって投げられています」
パリのデモ行進では、一部の生徒が警察官と衝突し、一時、騒然となる場面も。この日、フランス全土で488人が拘束されたということです。
5日、北部のランスでは男子生徒(15)が発煙弾を拾おうとしたところ破裂し、片手を失うなど混乱が広がっていて、政府は学校教育の改善について10月末までに対応策を打ち出す方針です。