スペインの家賃高騰問題 「マリカルメンさん」が死亡 70年間暮らしたアパートから強制退去させられ抗議デモの象徴に
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-10-08 22:26

スペインで家賃の高騰が問題となるなか、87歳の女性が家賃の大幅な値上げによって立ち退きさせられたことを受け、数十万人規模の抗議デモが起きていましたが、7日、この女性が死亡しました。
現地メディアによりますと、首都マドリードに住む、マリカルメン・アバスカルさん(87)が7日、入院先の病院で死亡しました。
マリカルメンさんは70年以上暮らしてきたアパートの家賃が5.3倍に引き上げられ、先月、強制的に退去させられました。マリカルメンさんの強制退去の様子が報じられると、家賃の高騰など住宅問題に抗議する声が広がり、地元メディアによりますと、首都マドリードでは主催者発表で50万人規模のデモが起きていました。
家賃の高騰をめぐっては、政府が打ち出した対策が議会で否決されるなど政治的な対立も深まっていて、サンチェス首相は議会を解散し、来月29日に総選挙を実施すると発表しています。
マリカルメンさんの死をめぐり、サンチェス首相はSNSで、「この喪失を自分自身のものとして感じているすべての人々に、抱擁を送ります。安らかに眠ってください」と追悼しました。