ビザ厳格化で外国人経営者が悲鳴 必要な資本金500万→3000万円引き上げ 静岡のインドカレー店「売上4倍必要」廃業の可能性も

1年前に厳格化された外国人経営者向けのビザのルールがインドカレー店の経営者らを追いつめています。頑張っても条件を満たせず、このままでは廃業しかないと悲鳴の声が上がります。
静岡市駿河区のインドカレー店「ナマステNIPPON」。本場のスパイスを使ったカレーが人気のお店ですが、いま創業以来、最大の危機に直面しているといいます。
ナマステNIPPON ポカラ・ラズ代表
「3000万円を2028年までにつくるのは今のところ無理。1%も可能性がない」
この店の代表・ラズさんを困惑させているのは外国人経営者向けのビザの厳格化です。去年10月、外国人経営者がビザを獲得する条件として必要な資本金が500万円から3000万円に引き上げられました。
制度改正から1年、ここまで頑張って来たものの現時点での売り上げは月に250万円ほど。次にビザが更新される2年後までに3000万円を用意するには、売り上げを今の4倍に増やす必要があり、間に合わなければ廃業になる可能性も浮上しています。
要件が厳しくなった背景には、外国人によるペーパーカンパニー対策があると弁護士は説明します。
オーシャニック法律事務所 諏訪部史人弁護士
「実体のない事業者等々の外国の方を排斥するということが目的とされている」
資本金として3000万円を用意できる外国人経営者はわずか4%程度との指摘も。
ラズさんはルール変更に理解を示しながらも、「まじめに働く現場の実態を見てほしい」と訴えています。
ナマステNIPPON ポカラ・ラズ代表
「実際に頑張っているというのもあるので、3000万円だけでペーパーカンパニーはなくなるわけではない。一番いいのは現地に来て、全部見てほしい。それが希望です」
治安を守るために改正されたルールですが、外国人材を遠ざけ地域産業の衰退を招きかねないと危惧する声もあり、実態に即したルールのあり方が問われています。