AIが冷蔵庫や掃除機を「乗っ取り」?パスワードも流出…身近なスマート家電に迫るサイバー攻撃の脅威 今すぐできる防御策とは 【サンデーモーニング】

AIを搭載したロボットやスマート家電で暮らしが便利になることは、サイバー攻撃のリスクとも隣り合わせ。そんな展示会を取材してきました。
【写真で見る】スマート家電もサイバー攻撃の対象に? ペット用の見守りカメラ乗っ取り…
最新AI技術で進化する“家電ロボット” サイバー攻撃などリスクも身近に?
会場でまず目を引いたのが、ゴジラになりきる体験。ゴジラにまねして欲しい動きを撮影するだけで、AIがゴジラのCGに再現させるのです。
最新のAI技術が展示された「CEATEC2026」。こちらのロボットは会話ができるだけでなく、その様子をAIがテキスト化し、登録したスマホで閲覧できるシステム。離れて暮らす高齢者の見守りができるのです。
AIが急速に身近になる中で、リスクも…
記者
「パソコンでハッキングすると犬型のロボットが動かなくなるということです」
これは、別の展示会での映像。AIを搭載した犬型ロボットですが、サイバー攻撃で動かなくなる様子が実演されたのです。今回の「CEATEC2026」でもサイバー攻撃からの防御をテーマにした展示がありました。
こちらは、サイバー攻撃を受けた企業の初動対応を体験するというブース。
杉浦キャスター
「(Q.どんな体制で対応しますか?)現場判断を重視し情報システム部門で対応」
どのように被害を抑えるのか、状況に応じた判断を迫られます。私は、最悪で900億円の損害額を126億円に抑えられたという結果に。
NECサイバーセキュリティ戦略統括部 前田大輔さん
「被害が起きる前から、事前にこういうことが起きたらこう対応しようという計画を立てておくことの重要性を感じていただきたい」
連日発生しているサイバー攻撃。15日には「バーガーキング」の運営会社が約1118万件の個人情報の流出を発表。
年賀状ソフトなどを手がける「ソースネクスト」はメールアドレスに加えパスワード流出など約2250万件の個人情報流出の可能性も発表しました。
16日にはヤマト運輸からも約531万件の個人情報の流出が明らかになっています。
AI企業「AIがスマート家電に侵入し“乗っ取る”可能性」 サイバー攻撃への対策は?
サイバー攻撃は情報流出だけではありません。海外では…
記者
「こちらのスーパーがサイバー攻撃を受けました。店内の冷凍庫は空になっています」
フランス各地のスーパー数百店舗で、冷蔵庫や冷凍庫の温度が最高50°Cにまで上げられ、大量の食品を廃棄せざるをえなくなったのです。
こうした中、12日、アメリカのAI企業アンソロピックが警告したのは、一般家庭でのリスクです。AIがスマート家電などに侵入し、増殖する能力を数ヶ月以内に持つ可能性があるとの実験結果を公表。
AIが冷蔵庫や掃除機などに侵入し“乗っ取る”ことなどが想定されるというのです。
こうしたリスクは「CEATEC2026」の現場でも懸念されていました。
ネットに接続するスマート家電でも起こりうるサイバー攻撃。ペット用などの見守りカメラが乗っ取られる状況を実演してもらいました。
積水ハウスプラットフォームハウス推進部 藤岡一郎さん
「これで攻撃者は同じ画面をみることができる」
──盗み見されているということですか
掃除ロボットにカメラが搭載されている場合、同様のリスクがあるといいます。
杉浦キャスター
「インターネットにつながる製品というのは、すごく便利なイメージがありますが…」
情報処理推進機構セキュリティセンター 神田雅透さん
「勝手にエアコンの温度が変えられるとか、冷蔵庫の温度が変えられるようなことがある。(セキュリティが)脆弱な機器を一生懸命AIが探してる。脆弱なものを簡単に見つけるようになった」
では、どうすればリスクを減らせるのでしょうか。
メーカー側は、あらかじめ登録した特定のスマホでなければ操作できない機能を設ける対策を講じているほか、家電“乗っ取り”の入口となる家庭用のWi-Fiのルーターについても、データの暗号化が進んだものを推奨しています。
AIの進化によって便利さを享受する一方、サイバー攻撃のリスクは身近に迫っています。