「仕事で返せ」高市総理が一転…”予算カット発言”簗大臣を更迭 ”遅れた判断”と残る「疑惑」”予算圧力”は?”選挙違反”は? 【サンデーモーニング】

選挙で応援してくれなかった自治体への予算カット発言で苦しい釈明が続いた簗農水大臣
なぜ追い込まれた末での辞任となったのでしょうか?
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簗農水大臣 4週間での辞任
14日、総理官邸に現れた簗農水大臣。
簗和生農水大臣(14日)
「今、総理に辞表を提出したところ」
――(就任から)4週間での辞任 どう受け止めているか
「今辞意をお伝えしたと言うことで、皆さんに伝えている」
――議員辞職はしない?
「…」
質問の途中で、立ち去りました。
そして2日後の16日、国会では…
立憲民主党 辻元清美議員(16日)
「(簗氏を)何でかばい続けてたんですかずっと」
高市早苗総理(16日)
「かばっていたわけではない。説明責任を果たす機会を与えていただきたいと」
立憲民主党 辻元議員(16日)
「あの時点で『簗さんやめなさい』と言わなかったのは、『あの発言ぐらいならセーフだよ』という判断だったということか?」
高市総理(16日)
「そういうわけではない。しっかりと説明責任を果たさないといけないと言った」
発端となったのは、この発言でした。
“予算カット発言”で党内からも追及 高市総理の発言も変化
簗農水大臣(2026年5月 地元会合での音声)
「那須烏山市と那珂川町の道路予算については、大幅にカットしました」
“選挙で自分を応援しなかった自治体の予算を減らした”との発言。
問題が発覚した当初、高市総理は…
高市総理(8日)
「『とにかく働いて仕事で返せ』と言っている」
しかし、仕事で信頼を取り戻すよう求められた直後、簗氏は、この問題での答弁の準備のため、千葉の大雨被害の視察をとりやめます。また、農水省では、“予算カット発言”問題に対応する”大臣お支えチーム”にも人材が割かれる事態に。
記者(13日)
「農水省内に“お支えチーム”が内々に作られました。『本来の業務そっちのけでやるべきことか』との疑問の声も出ていますが」
簗農水大臣(13日)
「私も心苦しく思っております」
国会では、与野党からの厳しい指摘が相次ぎます。
自⺠党 田村憲久政調会⻑代行(13日)
「選挙に負けた地域だから、首⻑さんが応援してくれなかったからなどで予算を削減するなんてことを政治家がするなんて、私は信じられない」
⺠主改革の会 長妻昭議員(13日)
「実際に予算をカットしていれば利益誘導。していなければ虚偽による脅しだと思う、有権者に対する。どちらにしても国の予算を預かる大臣の資格はないんじゃないか」
高市総理(13日)
「『自⺠党を応援しないと予算が削られる』ということはあってはならないし、実際にはないことでございます」
釈明に追われる中で、高市総理の発言にも変化が...
高市総理(13日)
「(予算カット発言は)本当に不適切なもので、本当にダサいと思います。その人が行政の運営をしていていいのかどうかということも含めてですね、これは私はしっかりと考えさせていただく」
予算カット発言”に追い打ちをかけたのが、公職選挙法違反の疑惑。衆院選の際に、支援者を無料のシャトルバスで送迎していたことが明らかになったのです。
公明党 伊佐進一議員(14日)
「栃木の選管は『問い合わせがあれば公選法違反に当たる可能性があると答えるはずだ』と」
高市総理(14日)
「法令違反ではないかという判断に至った時は、人事上のことも躊躇しない」
状況が厳しさを増すなか、結局、辞表を受け取った高市総理は…
――辞表の提出がなければ続投させていた?
高市総理
「説明を聞こうと考えていた。特にそれによってどう判断するかを決めていたわけではない」
辞任遅れた背景には高市総理の“思い入れの強さ”か
問題発言の発覚から2週間たっての辞任に、与党内からは「総理に政治信条が近い簗氏への思い入れの強さが辞任のタイミングを遅らせたのでは」との指摘も。
ジャーナリストの後藤謙次さんは...
政治ジャーナリスト 後藤謙次さん
「火事と同じで初期消火が一番大切。(予算カット発言は)大したことにはならないだろうと思ったところが大失態の原因。
高市さんの人と会わない、週末になれば首相公邸に引きこもる。高市さんに何か言いたいと思っている、それを言えない沈黙する自⺠党。
そこで問題が起きた時に、それをリカバリーする方法もなくなってしまった」
選挙でスタッフ“買収”疑いも 国民・玉木氏「説明責任を果たす義務がある」
簗氏をめぐる問題は、辞任だけでは終わりません。
国⺠⺠主党 玉木雄一郎代表(14日)
「恣意的な予算の配分はないのかということは、簗大臣個人の立場を離れて、行政のありようとしてしっかりと調べて説明責任を果たす義務がある。辞めて終わりではなくて」
⺠主改革の会 小川淳也代表(16日)
「予算、特に箇所づけですよね。これは政治的思惑を持ってなされるのは本来国⺠の信託に対する背信行為。それからシャトルバスの無料送迎問題等が仮に、買収ということであれば、議員辞職に相当する」
さらに、“予算カット発言”で辞任した簗氏をめぐっては、新たな疑惑も浮上しています。
簗氏陣営の元事務員
「やった分だけ報酬だから当然なのかなって。それが駄目だったんですよね」
選挙の際に簗氏の陣営が、投票を依頼する電話かけのスタッフに報酬を支払っていた疑惑。
簗氏陣営の元事務員
「5時間やったら4000円とかっていうような感じで」
電話で投票を呼びかけたスタッフに報酬を支払うことは、公職選挙法が禁じる買収にあたるおそれがあります。辞任後も、残る疑惑の説明が求められています。