「ピッチャーで4番」“高市一強”に死角は?官房長官と総理補佐官が語る 高市政権1年【news23】
「ピッチャーで4番」。連立を組む維新の遠藤総理補佐官は、高市総理をこう例えました。“高市一強”とも言われる政権は、21日で発足から1年。JNNの単独インタビューで、木原官房長官と遠藤総理補佐官、政権を支える2人のキーパーソンが“高市一強”を語りました。
「ピッチャーで4番」 キーマン語る 高市政権1年
高い支持率を維持したまま、21日で政権発足から1年を迎えます。
20日夕方、政権のキーパーソン・木原官房長官がJNNの単独インタビューに応じ、“強さ”の秘訣について語りました。
木原稔 官房長官
「(国民の)ニーズを汲み取っていると。そしてそれを、一つ一つ着実に形にしているということ、これに尽きるんじゃないかなと思う」
また木原長官は、政権発足当初の危機的な状況が強い政権の誕生につながったと指摘します。
木原官房長官
「衆参ともに少数与党だ。そういった状況の中で今年の2月の衆議院の解散総選挙という総理の判断があったのではないかなと。結果として、自民党だけでも3分の2単独で取れた。これによって政策が実行できる、前に進めることができるという、そういった危機があったからこそ、実行に変わっていった」
“逆境”が生んだ高市一強。
もう1人のキーパーソン、日本維新の会の遠藤総理補佐官は高市総理をこう評します。
遠藤敬 総理大臣補佐官
「『ピッチャーで4番をわたしがするわ』と言っているのが高市さんなんで、ピッチャーで4番をするという覚悟を決めている人をどうサポートするかと」
野球で例えれば高市総理が「投げて」、「打つ」。ほかのメンバーは「黒子」に徹することで政権のチームワークが発揮されていると分析します。
遠藤補佐官
「無理して、『俺を4番にしろ』とか、『キャッチャーさせろ』とか、そういうのではすべて上手くまわらないし」
「総理が強すぎて…」 “高市一強”に死角は?
高市総理、“死角”はないのでしょうか?
政権発足1年の節目を目前に政権を揺るがしたのが、簗前農林水産大臣の辞任でした。
高市総理(8日)
「(簗氏に)とにかく働いて仕事で返せと言っております」
「予算カット」発言で党内からも簗氏の“辞任は避けられない”と見られていましたが、高市総理は続投させることを決断。
しかしその後、国会では野党からの激しい追及を受け…
高市総理(13日)
「簗大臣の地元での発言が事実であるとしたら、本当に不適切なもので本当にダサイと思う」
その翌日…
高市総理(14日)
「なかなか皆様の納得をいただけない説明しかできていない今の現状が、私は残念でならない」
簗氏に向けた発言は転々とし、ついに事実上の“更迭”に追い込まれました。
高市総理の側近は、判断が遅れた原因について「総理が強すぎて、周りが“耳が痛い話”を入れにくいようだ。それで初動対応が遅れてしまった」と言います。
「約束やれへん」なら“一強”崩れる?
こうした「ピッチャーで4番」スタイルとも称される高市総理の手法を象徴する場面が、消費減税をめぐってもみられました。
これまで減税の財源について、「赤字国債には頼らない」方針としてきた総理。
19日の国会で…
高市総理
「通年の国債発行額を昨年度同様適切にコントロールする。これは国債の発行を否定するものではない」
この答弁で、高市総理が減税の財源として国債を発行するのでは、という見方が浮上したことに総理自身が反応。
説明に使ったのは、自身のXでの投稿という異例の手段でした。
高市総理のXより
「方針に何ら変わりはありません」
“高市一強”が続くなかで見せたリスクと揺らぎ。
ただ、木原官房長官は維新との連立合意の更新と27年秋の総裁選を引き合いに、長期政権への意欲を滲ませました。
木原官房長官
「維新との連立合意文書を、『更新しないんですか?』と言われるが、条件としては高市総裁がもう一度(総裁選で)勝つということと、日本維新の会が連立に継続して加わると、その約束ができた時に合意文書の更新がなされるということになる」
一方の遠藤補佐官は、長期政権を目指すためにこう警鐘を鳴らします。
遠藤補佐官
「『この人(総理)約束したことやれへんよな』となった瞬間に、ぼくは崩れ出すと思う」