巨人の新監督に松井秀喜氏「ここから黄金時代が訪れるよう」長嶋茂雄さんへは「本当はこの姿を見ていただきたい」背番号は「90」

プロ野球・巨人は23日に都内で会見を開き、新監督に松井秀喜氏(52)が就任することを発表した。松井氏は会見冒頭で「これからジャイアンツが新たな、今日ここから黄金時代が訪れるようスタートしていきたいと思っております」と力強く語った。
背番号は「90」、契約年数は3年。松井氏は「指導者の経験はほぼありません。そこが私は12球団の監督の中で一番劣っている部分であると自覚しています」と率直に話した。一方で、「ジャイアンツで高校を卒業してから10年間プレーしました。その間、長嶋茂雄監督のもと、指導いただき、自分なりに精一杯頑張り、成長してきたつもりです」と振り返り、長嶋監督のもとで学んだ経験を胸に、今度は指揮官として巨人を率いる。
恩師の長嶋茂雄さんは過去に「僕らもファンという気持ちがあるから、巨人軍の監督になってくれたらいいなということは思ってますよ」と松井氏への思いを話していた。2013年にはともに国民栄誉賞を受賞。現役時代は試合前に東京ドームの一室で一緒に素振りをするなど特別な関係だった。松井氏は「長嶋監督が亡くなられて、本当は長嶋監督にもこの姿を見ていただきたいかなと。でもここで(監督就任の打診を)受けなくちゃいけないと」と長嶋さんへ変わらぬ敬意を示した。
長嶋さんが巨人監督時代に背負った「90」を引き継ぐことには「実は現役最後の時代、アメリカ(レイズ時代)ですけど『35』番つけていて(巨人やヤンキースで背負った『55』)を足すと90だなと思ってたんですよ」と明かし、「私の現役時代の番号は55番をつけて何かしまうと、自分自身もまだ当時を知るジャイアンツファンの皆様も昔のノスタルジーに浸っちゃうというかね。そういう感じになってしまうんじゃないかなという気持ちがありました」と背番号決定の経緯を説明。
長嶋さんの背番号を受け継ぐことへの思いを滲ませながらも、「私は長嶋茂雄にはなりません。まずそのことを自分自身を理解しないといけないと思います」と恩師と自身を重ねることなく、新たな立場でチームを率いる決意を示した。
また、監督就任にあたっては家族の支えも大きかったといい、「家族の後押しがないとここに来ることはできなかったと思います」と感謝の思いも口にした。
山口寿一オーナーは「ジャイアンツのレギュラーシーズンの全日程が終了したそれで後松井監督に要請をいたしました」と明かし「球団の総力を挙げて強い巨人の復活を目指します」と語った。
松井新監督は1992年ドラフト1位で星稜高(石川)から巨人に入団。在籍10年でセ・リーグMVP 、本塁打王、打点王にそれぞれ3度輝き、2002年には自身最多の50本塁打をマーク、同年オフにFA権を行使してメジャーリーグに挑戦した。
海を渡ってからはヤンキースなどで活躍し、2009年のワールドシリーズでは日本人初となるMVPに。2012年に現役引退を表明し、現在はニューヨークヤンキースGM付特別アドバイザーを務める。今年2月には、2年ぶりに宮崎キャンプで巨人の臨時コーチを務めていた。
巨人は今季、阿部慎之助前監督の辞任を受け、5月26日から橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行としてチームを指揮。シーズン2位でクライマックスシリーズに進出したが、ファーストステージでDeNAに連敗し、全日程を終了した。