婚活支援に「予算7億円」東京都が本腰のワケ…ハシビロコウや遊園地貸切に人気殺到?独身証明・AIアプリ導入も成果は【Nスタ解説】
東京都が2026年、力を入れていることのひとつが「結婚支援事業」で、さまざまな婚活イベントが開催されています。
【写真を見る】ランニングをしながら婚活!?バトンで距離を縮める男女…
前年度の倍以上となる「約7億円」の予算を投じる狙いとは?
予想を超える申し込みが…花やしきや動物園で婚活
高柳光希キャスター:
東京都では、20~40代の男女60人が参加したランニングイベント「Tokyo RUNdez-vous(トーキョーランデブー)」以外にも、さまざまな婚活イベントを実施しています。
【東京都が主催 婚活イベント】
▼婚活イベントin浅草花やしき(2024年)
→18歳以上の独身男女400人参加
▼上野動物園de縁結び ※ハシビロコウを見て婚活(2026年7月)
→18歳以上の独身男女200人参加
・2023年度以降 合計31回開催(総勢3700人参加)
このように東京都は婚活にかなり力を入れており、いずれも人気を集めています。
TBS報道局 社会部 金美京 記者:
東京都が実施しているこのような交流イベントは倍率が高く、なかなか当選しません。
東京都の職員の方によると、ハシビロコウのイベント(上野動物園de縁結び)に関しては、予想を超える人数の申し込みがあったといいます。
こういった婚活イベントは、参加者の人数が多いうえに、当日キャンセル数が少なく、真剣度の高さがうかがえます。
AIアプリでも…婚活支援に約7億円!
高柳キャスター:
東京都では、対面のイベント以外にも、AIマッチングアプリが始まっています。
【AIマッチングアプリ】
▼「TOKYO縁結び」(2024年9月~)
・自分の価値観など診断するテスト
→AIが相性の良い相手を紹介
・登録者数は約1万7000人(9月末時点/累計)
こういったイベントの参加やアプリの登録には「独身証明書」の提出が義務付けられているほか、婚活を前提とした入会・参加が条件で、事前に“誓約書へのサイン”も求められます。
令和8年は“末広がり”の年でもあり、東京都はより一層力を入れています。
2023~2025年の過去3年間で約8億円だったところが、2026年度は1年で約7億円ということで、予算からも熱量が見て取れます。
TBS報道局 社会部 金美京 記者:
近隣の県と比べると、人口の違いはあるものの、東京都は圧倒的な予算があります。
【自治体”婚活支援”予算(2026年)】
▼東京都 約7億円
▼神奈川県 4275万円 「恋カナ!プロジェクト事業費」
▼埼玉県 891万円 「若者の出会いの応援」
「結婚したいけど婚活していない」人が約7割 背景に少子化対策も
高柳キャスター:
東京都はなぜここまで婚活を支援しているのでしょうか。
ある調査によると、1年以内に結婚したいと考えている人のうち、実際に行動を起こせていない人は7割にのぼるということです。
【東京都 なぜ婚活支援?】
▼1年以内に結婚したい人のうち…「婚活をしていない」69.3%
→どうしたらいいか分からない
→婚活にかかる費用が高額だから
(都民の結婚等に関する実態及び意識についてのインターネット調査・2022年)
東京都の事業は、こうした人たちのきっかけ作りをサポートすることが目的で、その背景には少子化対策があります。
全国で唯一、東京都だけが合計特殊出生率が「1」を下回っています。
【合計特殊出生率(1人の女性が出産する子どもの数)2025年】
・東京都 0.96
・全国 1.14
結婚=出産ではないものの、東京都は出会い・結婚、妊娠・出産、子育てと、ライフステージに応じた切れ目のない支援を目指しています。
その中でも出会いや結婚の部分では、イベントやアプリを使った婚活支援事業を推し進めています。
【東京都 切れ目ない支援】
▼出会い・結婚
・イベントやアプリの結婚支援事業 など
▼妊娠・出産
・不妊治療助成
・妊娠時の給付
・無痛分娩費用助成 など
▼子育て
・保育料の無償化
・学校給食費の負担軽減
・高校授業料の“無償化” など
「認知度の向上」と「成果の把握」2つの課題
TBS報道局 社会部 金美京 記者:
私が今回取材しながら感じた課題に、「認知度の向上」「成果の把握」の2つがあります。
【東京都の婚活支援 課題】
▼認知度
→東京都の取り組み「知らない」5割以上
※東京都2025年の調査
▼成果の把握
・AIマッチング
→2年間で337組成婚 ※9月末時点
・イベント
→終了後データ追えず
成果の把握に関しては、データをしっかり把握して公表していくことが、より効果的なのではないかと思います。
井上貴博キャスター:
小池知事を支持する・しないはさておき、子育て支援などに重きを置いているという点は評価してもいいのではないかと思います。
一方で、自治体間の格差における不公平感をどう是正していくかは大切だと思います。
演出家 宮本亞門さん:
結婚した後の女性が仕事を続けられるかどうか、まだ整っていない。結婚した後に生活が苦しくなるのが嫌だという点をまずどうにかしてほしい。
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<プロフィール>
金 美京(キム ミギョン)
報道局社会部 都庁担当
マッチングアプリや結婚相談所の入会経験あり
宮本亞門さん
東洋人初の演出家としてブロードウェイで上演
前立腺がんを克服した経験も