スペイン列車衝突事故 乗客名簿に日本人2人 追突時は“時速200キロ”で走行の可能性も 1月にも同じ高速鉄道で死傷者多数の事故

スペイン中部で高速鉄道の列車同士が衝突し少なくとも68人が死亡した事故で、乗客名簿に日本人2人の氏名があったことがわかりました。現場には加賀記者がいます。
こちらは首都マドリードから南におよそ150キロ離れた中部・ウルダです。こちらでは28日の朝に発生した事故からまもなく24時間が経とうとしていますが、クレーン車が2台見える辺りで、取り残された人がいないかの確認や大破した車両の撤去作業が夜通し続いています。
28日、高速鉄道の列車が停車していた別の列車に衝突し、地元メディアは、これまでに少なくとも68人が死亡、180人以上がけがをしたと報じています。
日本政府によりますと、この列車の乗客名簿に日本人2人の氏名があったということです。実際に乗っていたのかなどについて、現地の総領事館が確認中だということです。
追突の原因について、スペインの運輸相は、民間の列車「イリョ」が安全装置の障害で停車していたところ、後方にいた国鉄の列車「レンフェ」に運行再開の指示が出たためだとしています。
追突した列車は事故のあった区間で時速200キロに達することもあり、事故当時も同じくらいの速度で走行していた可能性があるということです。
スペインでは今年1月にも同じ高速鉄道で46人が死亡する事故があり、現地メディアは、鉄道民営化後に急増した乗客の需要を支えられていない老朽化した安全システムに問題があると指摘しています。
Q.事故が起きてスペイン国民の受け止めは?
安全装置について、サンチェス首相も30年ほど入れ替えられていなかったと、老朽化について素直に認めていました。そういった何らかのシステム上の、今回、不備があって前の列車が止まってしまった、そこにまた「ヒューマンエラー」が重なって、後ろからの運行再開の指示が出て、列車が追突してしまったという可能性が出てきています。
また、1年の間に2度もこうした凄惨な事故が起きていたことで、国民の間にはかなり大きな衝撃が広がっています。きのう28日には、首都マドリードの方で、こちらからは150キロほど離れているんですが、その運輸省の庁舎の前で、抗議活動が100人以上集まって繰り広げられました。その理由というのも、政府が自分たちで責任を認めずに、人為的エラーであると、こちらからまずこういったことに反発を覚えた市民の方々が多く集まったということです。