“開かずの踏切”が廃止に…住民は困惑 自転車は迂回で商店街は危機感「売り上げが下がる」
神奈川県横浜市に死亡事故が相次いでいる「開かずの踏切」があります。この踏切が来月廃止されることが決まり、住民から困惑の声が上がっています。
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遮断機が開きますが、わずか2秒で閉まってしまいました。
ここは京浜急行・生麦駅近くにある生見尾踏切。ピークの時間帯にはおよそ44分も遮断機が下りている「開かずの踏切」で、過去に5度も死亡事故が起きています。
記者
「警報器が鳴り、走って踏切を渡っています」
踏切は、JRの線路6本をまたぐ形で全長はおよそ45メートル。大人の足でも歩いて渡るのに35秒ほどかかります。
2年前には、ベトナム国籍の20代の男性が踏切内で電車にはねられ、死亡する事故が起きました。
こうした事態を受け、今年9月、横浜市はこの踏切を「2026年12月7日の午前1時をもって廃止する」と発表。日ごろ、この踏切を利用する人たちからは困惑の声が…
50代
「『そんなに早く決まるの?』という感じ。不便になるのは不便です」
80代
「不便になるでしょうね。行政は住民の声は聞いたんですかね」
踏切がなくなると、反対側に渡るのは生麦駅に直結する歩道橋だけになります。しかし、この歩道橋を通れるのは歩行者だけ。
こちらの踏切は自転車で通行する人も多くいますが、自転車はおよそ400メートル離れたスロープ式の歩道橋を渡る迂回ルートか、およそ800メートル離れた別の踏切を通行する必要があります。
毎日、自転車で通っているという男性は…
70代
「腰が痛んでね、やっぱり困る。滝坂の踏切かこの上のスロープでしょ?無理だね。(迂回すると)20~30分変わるんじゃない?」
廃止される踏切の横にある商店街も危機感を募らせています。ここで28年間商売をしているという洋服店の代表。危険な「開かずの踏切」の廃止には一定の理解は示していますが…
ミノコレクション 岩田稔 代表
「売り上げが落ちるということが、やっぱ一番。半分ぐらい減るかもしれない。お客さんは踏切の反対側の方が多い。自転車で来る方は『もうちょっと来られないね』って。それは深刻だと思います」
横浜市は踏切の代わりに自転車を乗せることができるエレベーターなどを整備する計画ですが、完成予定は7年後の2033年だということです。地元住民も…
20代
「7年後?よくバイク利用している自分からすると不便」
70代
「自転車とかは完全に通れない?7年間はどうするの。(廃止は)7年後でいいんじゃないですか」
住民は踏切廃止に反対する署名を集め、今月上旬にも横浜市長に提出する予定です。