【GMO不正アクセス】熊谷社長が初の会見で“涙の謝罪”…2年前に“システム脆弱性”指摘も防げなかった背景は?被害者からは「誠実に見えない」【news23】
GMOが不正アクセスを発表してからおよそ2週間。初めて会見が開かれ、熊谷社長はたびたび涙ぐみながら、一連の経緯について謝罪しました。
“攻撃者に対しては強い姿勢” GMO熊谷社長が会見で語ったこと
不正アクセスの発覚から約2週間、GMOインターネットグループが初めて会見を開きました。
GMOインターネットグループ 熊谷正寿 社長
「不正アクセスを受け、お客様の情報が流出し、結果、悪意ある者によりお客様の資産が毀損するという事故が発生した」
サイバー攻撃を受けたGMO。2年前の時点で、グループのセキュリティ会社からシステムの脆弱性を指摘されていました。
GMOインターネットグループ 熊谷社長
「この指摘をサービスの運営に生かすことができなかった。グループの代表として、これらの事実を重く受け止めている。この度は、お客様をお守りすることができず誠に申し訳ありませんでした」
一方、攻撃者に対しては、強い姿勢を示しました。
GMOインターネットグループ 熊谷社長
「彼らの最大の目的はお金です。助長するようなことはしません。永久に支払わないと申し上げたのはそういうこと」
攻撃者側がGMOに突きつけたのは、80億円もの身代金。
その後、約1億5000万円を突きつけましたが、GMOが要求を拒否すると、攻撃者側は顧客1人の情報を公開。
一方、GMOは犯人特定につながる情報を募り、「1億5000万円」の懸賞金をかけました。
なぜ、今回の攻撃を防げなかったのか。
異変把握までの経緯、2年前に指摘された脆弱性については…
GMOの説明によると、攻撃者は8月5日、サービス利用者のサーバーに侵入。
その後、管理者の権限を悪用し、最大約2万7000件分のサーバーに不正なプログラムを配布したといいます。
しかし、GMOが異変を把握したのは10月20日でした。
GMOインターネット 山下浩史 副社長
「その間気付くことができなかった。サービスの監視で気付けなかったことを、深く受け止めている」
2年前に指摘されていたシステムの脆弱性については…。
GMOインターネット 山下副社長
「緊急メンテを4回行い対策は実施した。しかし、その対策は十分でなかった。深さと速さの両面で不足していた」
攻撃者については調査中につき「申し上げることは現在ない」
攻撃を仕掛けたのは誰なのか。
GMOの幹部は2日朝、JNNの取材に対し、一連の不正アクセスについて、「いろいろ手がかりが出てきている」と話し、北朝鮮系のハッカー集団が関与した可能性を含めて調査をしていると明らかにしました。
――北朝鮮のハッカーによるものではという指摘もある。これは、どんな証拠で分析しているか?
GMOインターネットグループ 熊谷社長
「私どものサイバーセキュリティ関連企業からの有志が集まり、専門的な解析を行い、そのデータをしかるべき機関にきちんと報告をさせていただいている。それ以上は申し上げられることは現在は調査中なのでない。国の名前もあとその他のことも、一切、私どもは何も申し上げることは現在はない」
インターネット事業に30年以上携わってきた熊谷社長。事業への想いを語る際には…。
GMOインターネットグループ 熊谷社長
「私は自分が作ってきたインターネットが、多くの方の笑顔に資する安心で安全なインターネットになってもらいたいと心の底から思っていて、事業として一度も『儲かる』『儲ける』の言葉を使ったことがない。お客様のために情報を守れと言い続けてきた」
社長らの報酬を3か月間減額 会見を受けて被害者「そこまで誠実には見えなかった」
しかし、その利用者の情報が流出。FX口座では不正な取引による損失も発生しました。
約650万円の被害に遭ったという利用者は、GMOの会見について。
GMO不正アクセスの被害者 ヒロさん(30代)
「サイバーセキュリティとかいろいろ言う割に、自分の会社の方を見られていなかったり、僕からしたら、そこまで誠実には見えなかったかなと思います」
GMOは、利用者に一律5000円の見舞金を支払うほか、不正取引が確認された場合は損失を補償するとしています。ただ、ヒロさんが懸念するのはお金だけではありません。
ヒロさん
「僕の友達、家族という情報。個人的な銀行口座、証券会社という漏えいが非常に怖いです」
また、熊谷社長ら役員4人の報酬を3か月間、最大30%減額することを発表しています。