愛猫からもらった「寄生虫」で、飼い主が腸の感染症に! 最新の研究で危険性が判明
最近発表された研究で「猫のもつ寄生虫が、飼い主に腸の病気を引き起こす」ことがわかりました。「ビーバー熱」とも呼ばれる病気で、この感染を防ぐためには「手洗い」と「ペットが下痢をした場所を消毒すること」がとても重要だとのことです。
猫15匹のうち1匹が「ジアルジア症」

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飼い猫のもっている寄生虫が、人間の体に影響を与えているかもしれない…という気になる研究結果が発表されました。
学術誌「PLOS ONE」に掲載された研究結果によると、飼い猫の15匹に1匹が「ジアルジア症」に感染しており、そうした猫のうち5匹に1匹が人間にこの寄生虫をうつす可能性があるというのです。
2022年3月8日から2023年8月31日の間に、北米で採取された飼い猫の糞便サンプルについて調べたもので、夏の間は寄生虫の検出率が低くなることも明らかになりました。また、この寄生虫の検出率が高かったのは、1歳未満の子猫でした。
ニューヨーク州保健局の説明によると、ジアルジア症は「ビーバー熱」とも呼ばれる腸の病気で、微小な寄生虫ジアルジアによって引き起こされます。ジアルジアは野生動物や家畜だけでなく、人間にも寄生することがあり、感染すると下痢を引き起こします。
飼い猫の糞便検査を

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「ジアルジアのうち、特定の株は動物と人間の双方に影響を及ぼす可能性があります。この病気の発生頻度をきちんと理解し、早期発見や適切な治療を行うとともに、飼い主が実践的な対策をとれるように環境整備をすることが大切です。ジアルジアのような寄生虫を検出するためには、飼い猫が定期的に糞便検査を受けることが必要になります」と話すのは、今回の研究に携わったMars Veterinary Healthのグローバル獣医疫学者、Anne Kimmerlein博士です。
これまでにもジアルジアに関する研究は行われてきましたが、その多くは特定の地域や、小さい規模または非常に限定的な集団を対象としたものであり、感染検出の手法も統一されていませんでした。
しかし、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、ジアルジアは米国のあらゆる地域や世界中で確認されており、この寄生虫に感染すると、人間や動物の腸内に生息し、糞便とともに体外へ排出されます。下痢は通常1日に2回から5回ほど起こり、感染者は普段よりも強い疲労を感じるようになります。
ジアルジアは一部の飲料水に混入する可能性があるほか、感染したペットの糞便にも含まれるため、飼い主も注意が必要です。ただし、猫が持つジアルジアの多くは人に感染しにくいタイプとされており、過度に心配する必要はありません。
手洗いと消毒が肝心

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CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると、ジアルジア感染を予防するには「手洗い」と「人やペットが最近下痢をした場所を消毒すること」がとても重要です。
救急医療に携わるStevie Aitken獣医師は、「もし飼い猫がジアルジアと診断されたら、すべての猫用トイレ、給水器、フード容器を徹底的に洗浄することが不可欠です。粗相をしてしまった場所を清掃し、治療と再検査が完了するまでは、小さな子どもや免疫力が低下している人からその猫を遠ざけておくようにしてください」と話しています。
「ジアルジア症は、たとえかかっても治療が可能な病気なのです」と彼は付け加えてくれました。
出典:1 in 15 House Cats Could Carry ‘Beaver Fever,’ a Parasite That Also Affects Humans
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