労働力や人手、人的資本のことを「マンパワー」と言います。
要は働く人たちの力のことを言った言葉が「マンパワー」です。
ただ、これらは「人力」とはまた別物なので、別途で覚えておかなくてはなりません。
今回はそれら「マンパワー」という言葉について解説します。
ここではその意味はもちろん、成り立ちなども説明します。
「マンパワー」とは
まずは「マンパワー」という言葉について見てみましょう。
「マンパワー」の意味
「マンパワー」とは労働力のことを意味します。
また、単に従業員や作業員などの人手のことも言う言葉です。
昨今はビジネス用語として使用されることが多く、その場合は仕事に投入できる人的資本を意味します。
「マンパワー」の由来
「マンパワー」はビジネスの世界で使用され始めた言葉です。
IT業界が起源ではないが、度々この手の業界で耳にします。
昨今は業界限らず「マンパワー」という表現を耳にすることも多いかもしれません。
これらは人を表す「man」と力を指す「power」にちなみます。
それらを組み合わせたのが「man power」となるわけです。
つまり「マンパワー」は「人」と「力」を意味する英語を組み合わせた造語の一種なのです。
ただし「man」には仲間という意味があります。
また「power」にはエネルギーという意味もあります。
そのため、仲間が集まることによって生まれるエネルギーを言うこともあるのだとか。
そこは人が単独で持つ力ではなく人が集団として集まることで生まれる力を意味した表現と言えるかもしれません。
ビジネス用語として用いられることの多い「マンパワー」
ここからはビジネス用語として使用されることの多い「マンパワー」について見ていきましょう。
労働力を指す場合の「マンパワー」の例文
「マンパワー」は労働力を意味することが多いです。
その場合は「マンパワーは十分ある」のように使用されます。
特に現場などでは戦力というようなニュアンスで使用されることが多いかもしれません。
人手をあらわす場合の「マンパワー」の例文
「マンパワー」は人手を意味することも少なくないです。
その場合は「マンパワーが足りない」のように使用されます。
中でも職場での頭数というような意味合いで使用されていることも少なくありません。
人的資本を意味する場合の「マンパワー」の例文
「マンパワー」は人的資本を意味することもあります。
その場合は「マンパワーを投入する」のように使用されます。
主にビジネスの世界では特定の会社や企業が持っている力全体を意味するのが特徴です。
人の力とは書くけれど・・・「人力」のことではないよ!
「マンパワー」は「人力」を表すと勘違いしがちです。
しかし「マンパワー=人力」ではありません。
そこは勘違いしないよう注意しましょう。
マンパワー≠人力
「マンパワー」は直訳だと人力という意味になりそうです。
しかし、厳密には人力ではなく人の力そのものを意味する言葉となります。
そのため「マンパワー=人力」とはなりません。
そもそも「人力」とは機械と対比する意味の言葉です。
言うなれば人間の力のみで何かをすることを言います。
だからこそ「マンパワー≠人力」となるわけです。
そこは全体が持つ力そのものを「マンパワー」と表現し、個人が持つ力のみで行うことを「人力」と表現します。
その違いを覚えておくと使い分けもわかりやすいです。
まとめ
「マンパワー」は労働力や人手、人的資本を意味する言葉です。
これはもともと英語の「man」と「power」から来た言葉です。
しかし、これらは人力で何かをすることを意味するわけではありません。
そこは人が集まることによって生まれる力を「マンパワー」と呼ぶので、使い分けが必要となってきます。