犬が飼い主の『ダメ!』を聞かない時の心理と対策 「メリハリ大事」「小さな子供への注意と同じだね」

「犬に注意しても言うことを聞かない」と困った時は、犬の心理から対策を取ってみてください。この記事では、犬が飼い主の「ダメ!」を聞かない時の心理と対策をご紹介します。

犬が飼い主の「ダメ!」を聞かない時の心理と対策

座り込んで動かない犬

「帰宅拒否をして困る」「イタズラばかりする」など、犬のしつけは苦労することばかりですよね。飼い主として必死にしつけをしているのに、何度注意しても犬が言うことを聞かないと心底疲れてしまうこともあるでしょう。

このように犬が言うことを聞かない時は、以下でまとめた犬の心理から理由を読み解いてみてください。もしかすると、想像とは違う理由が隠れているかもしれません。

言葉の意味がわかっていない

飼い主の「ダメ!」という注意を犬が無視するのは、そもそも言葉の意味がわかっていないケースもかなり多いです。犬が人間の言葉を理解するまでは、何度も繰り返し教える必要があります。

よくあるのが家族でコマンドが統一されていないケースです。飼い主が「ダメ!」と注意していたとしても、ほかの家族が「コラ!」「やめなさい」などと違う言葉を使えば犬は混乱してしまいます。

こちらが怒っていても、犬は「遊んでもらっている」と解釈してしまっている可能性もあるかもしれません。注意する時はその場で「ダメ!」と簡潔に、これを繰り返し行って言葉を覚えさせましょう。

わがままが通じると思っている

寝そべる犬

犬に対するしつけ態度にムラがあると、次第に飼い主の言うことを聞かなくなります。犬がイタズラを完全にやめる前に注意するのをやめてしまうなど、曖昧な状態で注意すると逆効果になってしまいます。

また、「ちょうだい」「散歩に連れて行って」とワンワン吠えて要求されたことに、つい応じてしまうこともあるでしょう。「最初は言うことを聞いていたのに」と感じるのは、犬がわがままになってしまった可能性が高いです。

甘やかしてしまうと犬がリーダーになってしまい、飼い主の言うことを聞かなくなってしまいます。主従関係を築くという意味ではなく、犬との信頼関係を取り戻すためにしつけトレーニングのやり直しをする必要があるでしょう。

ストレスを感じている

大声で「ダメ!」と繰り返したり、長時間にわたり説教をすると犬は大きなストレスを感じてしまいます。犬にはその場で起きたことしか理解できないので、過去について「あれはダメって言ったでしょ?」などと説教をしても意味はありません。

もちろん叩いたりするような行為もNGです。犬が言うことを聞かないのは、もしかしたら怯えている可能性もあります。

注意することも大切ですが、いいことをしたら「いい子!」と褒めてあげてください。注意しないで済むように飼い主が工夫する、メリハリのあるしつけが大切です。

犬と24時間一緒に過ごしている中で、飼い主自身もストレスを感じてしまうこともあるでしょう。飼い主のストレスは犬に不安を与えやすくなるので、あまりいい状態ではありません。

愛犬を迎え入れた日のことを思い出して、ぜひ一度初心に戻ってみてください。1人で悩まず、愛犬家同士で話す機会を持ってみたり、専門家に相談してみるのもおすすめです。

年齢的な衰えがある

元気のない犬

高齢の犬であれば、年齢的な衰えが関係して飼い主の言うことが理解できなくなっているのかもしれません。呼んでも反応しない場合は、耳の聞こえが悪くなっていないか確認してみてください。

普段のようすにも異変が生じているならば、犬の認知症も疑うべきでしょう。年齢的な衰えはどうしても避けられない問題です。体が衰えると生活に不安を抱えやすいので、犬のメンタル面にも目を向けてあげてください。

まとめ

お手を拒否する柴犬

犬が言うことを聞かなくなったまま放置してしまうと、わがままがエスカレートしてしまいます。そんな時は犬の心理を理解し、その上でしつけのやり直しを計りましょう。

もし原因がわからない場合は、一度獣医師やドッグトレーナーなど専門家に相談してみてくださいね。


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