自らも飢えに苦しみ、それでも母乳を与えようと頑張ったママ犬に涙

どれくらいまともに食事を与えられなかったのか、母犬の体はガリガリに痩せ細っていました。それでも子どもたちに母乳を与えようと頑張ったママ犬のお話をご紹介します。

劣悪な環境下で必死に子どもたちを守ったママ犬

ガリガリに痩せこけた犬を発見

RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)南オーストラリアでインスペクターとして勤務するエマさんが、とても痩せて衰弱したわんちゃんを発見しました。その姿は、身体中の骨がはっきり見えるのではないかというくらいにガリガリです。

わんちゃんの名前は「ダイアモンド」、どれくらいまともに食事を与えられていないのでしょうか。

インスペクターがさらに発見したもの

それは、劣悪な環境に置かれた6匹の子犬たち…ダイアモンドは子育て中だったのです。

ダイアモンドの子どもたちは、バスルームに閉じ込められており、水すら与えられていませんでした。栄養不良により腹部は腫れ上がり、頭ばかりが目立つ子犬たちは動くことすらままなりません。

痩せて衰弱したダイアモンドは母乳も出なくなっていたと思われますが、それでも頑張って授乳しようとしていたのかと思うと胸が痛みます。

保護

RSPCA に保護されたわんちゃんたち、獣医さんのチェックではダイアモンドのボディコンディションスコア(BCS)はなんと最低の1しかなく、子どもたちも極度の栄養不良を示す1.5でした。さらに、1番小さな子の体重は860グラムしかありませんでした。

綺麗に洗ってもらうわんちゃんたち。

治療と回復

重度の栄養不良のわんちゃんたちは、栄養価の高い食事を少しずつ何回かに分けて与える厳格な食餌療法を受けることに。

一時預かり

保護から3週間後には体重が倍に増えた子どもたちは体力もついて、一時預かりのボランティアさん宅で過ごせるまでになりました。

元気そうですね!

お外でのびのびと走り回って嬉しそう!

永遠のお家へ

約4ヵ月間一時預かりのお宅で過ごした子どもたちは、永遠のお家が決まり、新しい家族のメンバーとしてのハッピーな生活が始まりました。

そして...ダイアモンドの回復した姿もご覧ください!

本来のしっかりとした体型に戻りましたね。

まとめ

ダイアモンドの元飼い主はRSPCAから起訴されたとのこと。純粋に人間を信じて慕ってくれる動物を虐待する人間に厳しい判決を望みます。

飢えに苦しみながらも、子どもたちを守ったダイアモンドは本当によくがんばりました。これからは、安心してハッピーに暮らして行って欲しいと心から願います。

動物を虐待から守ってくれるRSPCAには心から感謝です。

  • ダイアモンドと子どもたちの保護当時から回復までの軌跡はこちら

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:RSPCA South Australia

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