かつて、フランスの英雄「ナポレオン」は「余の辞書に、不可能という文字はない」という名言を残しました。猫の辞書にも、存在しない文字はあるのでしょうか…?!今回は「人にあって猫には存在しなさそうなこと」に着目し、4つの言葉をピックアップしてみましたので、どうぞご覧ください。
1.後悔
猫は人と違って、失敗するたびに「後悔」するという感情は持ちません。
猫は興味を持ったことに対して積極的にチャレンジし「失敗は当たり前」と受け止めています。
野生の猫の場合は「狩り」もひとつのチャレンジですが、狩りの成功率は10%ほどと言われており、失敗することの方が圧倒的に多いようです。
加えて「因果関係」も分からないため、解決策を見出すことが得意ではありませんが、1回1回のチャレンジを「単独のもの」と考え、成功体験から学びを得ているのです。
2.反省
どの猫も、飼い主さんを困らせる行動を取りがちですが、飼い主さんを困らせているという自覚はなく、悪いことをして叱られても「反省」という感情は抱きません。
代わりに、飼い主さんに叱られることで「これをすると、よくないことが起きる」と学んでいくようです。
飼い主さんが叱っているときに、猫はグルーミングやあくびなどをすることもあるのですが、これは「転移行動」と呼ばれ、自分自身を落ち着かせるために行っています。
叱っている途中にあくびをして許されるのは、猫だけなのかもしれません…?!
3.遠慮
猫には「遠慮」という感情はなく、そのときの自分の気持ちに従って行動しています。
例えば、同居猫のゴハンまで食べようとしたり、飼い主さんが忙しそうにしているときほど「構ってアピール」をしたりします。
一方で、同居猫にゴハンを食べられた猫は、そのままゴハンを譲ってあげることもありますが、これは遠慮ではなく「まあ、しょうがないか」と「我慢」していると考えられます。
このように、猫は我慢強い一面も持っているようです。
飼い主さんは注意深く愛猫の様子を観察し、適切に対応してあげましょう。
4.劣等感
猫は人と違って「劣等感」のような複雑な感情を持つことはありません。
人の場合は、集団社会の中で暮らしているため、学歴や容姿などを他人と比較して、劣等感を感じることがあります。
一方、古来より単独行動で暮らしてきた猫の場合は、劣等感とは無縁のようです。
ただし、同居猫がいる場合は小さな集団社会となるため、上下関係のような関係性になることもありますが、これが劣等感を引き起こすワケではありません。
しかし、先住猫におびえて落ち着けず、慎重に行動する猫もいるため、注意が必要です。
このため、飼い主さんが猫同士の関係性を見極めて、双方の猫がストレスをかけずに生活できるよう心がけましょう。
まとめ
人にはあって猫にはない感情には「後悔」「反省」「遠慮」「劣等感」の4つが挙げられます。
後悔や反省がない代わりに、ひとつひとつの体験から学んでいるのです。
なにかのチャレンジが成功した体験や、飼い主さんに叱られることで「これをすると、よくないことが起きる」といった体験を積み上げています。
遠慮もしませんが「我慢」しがちな一面もあるため、飼い主さんは配慮してあげましょう。
劣等感を抱くことなく、自分に正直に生きている猫の生き様は、ある意味でナポレオン的存在なのかもしれません…!
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