国内男子ツアーACNチャンピオンシップ(3日~6日)で、男子ゴルフ界を担う若きゴルファーがツアーデビューを果たした。小学6年生の福井誠ノ介(12)と、今年3月に15歳7か月13日の史上最年少でプロ転向した香川友(16)の2人だ。
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ツアー史上最年少出場記録を更新する12歳2か月5日でのツアーデビューとなったのは、小学6年生のアマチュア・福井。世界ジュニアゴルフ選手権で2021年と2023年の2度優勝を果たした逸材だ。「最初の方は緊張して、ちょっと手も震えていたんですけど・・・」という福井だったが、徐々に緊張がほぐれてきたのかカメラに向かってガッツポーズやピースをするなど小学生らしい一面を見せた。
2日目の2番で自身ツアー初バーディーを奪った際にもギャラリーの歓声にガッツポーズで応えてみせた。「めちゃくちゃ嬉しかったです。しかもど真ん中から入ってくれたので、より嬉しかったです」
通算19オーバーで予選落ちとなったが、12歳にとって大きな経験となったようだ。
「ギャラリーの数も違うので雰囲気も違いますし、(下部ツアーの)ABEMAと違う緊張があった。でももう緊張しなくなったので、たぶん大丈夫だと思います。(プロと)一緒に回れる機会は少ないので、すごい選手を見て自分も真似していい経験にできたらいいなと思います」
憧れるプロゴルファーは今年のパリ五輪で日本男子ゴルフ初となる銅メダルを獲得した松山英樹だと言う福井。目指しているプロゴルファー像を聞くと、「なりたいプロゴルファーは、野球で言うと大谷翔平みたいな印象が強いじゃないですか。ゴルフで言ったら福井誠ノ介って言われるプロゴルファーになりたいです」と話した。いつかは自分が憧れられるプロへ。12歳がこれからどんなゴルファーへと成長を遂げていくのか楽しみにしたい。
16歳で身長176cm 体重105kgの恵まれた体格
その福井と予選ラウンド同じ組の香川はプロとなって初めてのレギュラーツアー。16歳2か月3日での出場は、石川遼(16歳7か月)らを抜きプロ最年少出場記録(日本国籍)を更新した。身長176cm、体重105kgの香川。恵まれた体格から繰り出すドライバーショットは300ヤード超えの飛距離を誇る。
マチュア時代に出場した3試合は全て予選落ち、初の予選通過を目指していたが通算1オーバーの79位タイに終わり決勝ラウンド進出とはならなかった。ほろ苦いデビュー戦となったが試合後のインタビューでは「緊張なく楽しくやれました」と笑顔を見せた。
普段通りを心掛けていたという香川だが、そこはデビュー戦、一筋縄ではいかなかったようで、「アプローチとパターは良かったけど、アイアンショットがチャンスに付けられなかったのでバーディーもあまりとれなかった。本当にアイアンだけだったなと思います。それが本当に悔しいです」と悔しさを滲ませた。
次戦は下部のABEMAツアー最終戦・ディライトワークスJGTOファイナルに出場予定。アイアンショットの反省点を活かし、まずは予選突破が目標だ。