TBSテレビの龍宝正峰社長は映像コンテンツの国際見本市「TIFFCOM」のセミナーに登壇し、TBSグループが取り組むグローバル戦略について説明しました。
TBSテレビ 龍宝正峰社長
「我々がこれから目指すTVは“Timeless Value”(時代を超えた価値)、コンテンツを長期的に広げていくものだというふうに考えている。不退転の決意でグローバル領域へのチャレンジを続けていきたい」
TBSグループは2021年に発表した長期経営ビジョンで、オリジナルIPの開発強化やコンテンツ価値を最大限に広げる拡張戦略を掲げています。
2022年に立ち上げた世界基準のコンテンツ製作会社「THE SEVEN」ではこれまでに実写版「幽☆遊☆白書」を手掛けたほか、最新鋭の専用スタジオは「今際の国のアリス」シーズン3の撮影に使用しています。
さらに今年に入ってからはアメリカや韓国に拠点を設立。アメリカ版「SASUKE」の配信などで長年パートナー関係にあった「Bellon Entertainment」を買収するなど、フォーマットの販売やコンテンツの共同開発などに力を入れています。
TBSは2024年を「グローバルビジネス元年」と位置づけ、今後3年間で1600億円規模の投資を行うほか、2026年までに300人のプロフェッショナル人材を採用するということです。
TBSテレビの龍宝社長は「今からグローバル領域にトライするのはそんなに簡単なことではない」とした上で、「市場に合わせた新しいコンテンツを生み出して世界中のコンペティター(競合)と競争力を高めていきたい」と意気込みを示しました。