自民党の総裁選をめぐる動きです。前回の総裁選で注目された、小泉氏・石破氏・河野氏による「小石河」連合。しかし、今回はライバル関係になる可能性が高まっています。
きょう、超党派の議員グループで台湾に向け出発した自民党の石破元幹事長。帰国後、注目されているのが自民党総裁選への対応です。
先週、自身の政治ビジョンや政策をまとめた著書を出版。中にはこんな記述も…
「もし私などが首相になるようなことがあるなら、それは自民党や日本国が大きく行き詰まった時なのではないか。それは天が決めること」
総裁選への出馬に向け、準備を進める石破氏。ただ、石破氏の周辺からはこんな声も聞こえてきます。
石破陣営関係者
「推薦人20人の確保は簡単じゃない。出馬表明のタイミングで推薦人が決まっていないことだってあり得る」
前回の総裁選は、世論調査で人気の高い石破氏と小泉元環境大臣が河野デジタル大臣を推す形で「小石河」連合が成立し、岸田総理に迫りました。
今回も同様の連合ができるかと思いきや、そうはいかないようです。「小石河」それぞれが出馬を摸索し、ライバル関係になる可能性が高まっているのです。
自民党 小泉進次郎 元環境大臣(7月14日)
「(裏金事件について)これだけの問題を起こしてしまって、それでもやっぱり自民党だと思わせられるかどうかは、これからの自民党が自分たちを変えられるかどうかにかかっていると思っています」
小泉元環境大臣はまだ表だって出馬への意欲は表明していませんが、「反岸田」票の受け皿となる可能性が出ています。父・小泉純一郎元総理は「50歳になるまで総裁選に出るべきではない」と周囲に語ったとされていますが、進次郎氏は…
小泉進次郎氏(10日・ラジオNIKKEIのポッドキャスト番組で)
「仕事上のさまざまな決断をいちいち親父に仰ぎますか?自分で考えて、歩みを進めるも退くも決めるのが当たり前じゃないでしょうか」
永田町で日増しに高まる“進次郎氏は出馬する”との観測。一方、河野氏は…
河野太郎 デジタル大臣(6月28日)
「もう(総理への)意欲については28年前から申し上げているところです」
先週、所属する麻生派の麻生副総裁と会談した河野氏。あらためて出馬への意欲を伝えたほか、派閥の幹部とも会合を重ねるなど支持の拡大を図っています。
“小石河”のひとり
「『小石河』って前回の1回だけだからね」
共倒れのリスクもある中、「小石河」の3人はどのような決断を下すのか、対応が注目されます。