物価高対策に8.9兆円 「野党の御指摘もかなり取り入れた」補正予算案が衆院通過 高市政権最初の関門クリアも「議員定数削減」審議入り見通せず

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-12-11 18:40

国会の会期末の中で焦点となっているのが衆議院の議員定数削減。審議入りの見通しがたたない状況に、日本維新の会の中からは「連立離脱だ」「連立維持だ」、はたまた「衆議院を解散すべき」との声もあがっています。

【動画】物価高対策に8.9兆円 「野党の御指摘もかなり取り入れた」補正予算案が衆院通過 高市政権最初の関門クリアも「議員定数削減」審議入り見通せず

先ほど、今年度の補正予算案が衆議院本会議で可決。高市政権にとって最初の関門をクリアしました。

補正予算案は政府の経済対策の裏付けとなるもので、▼冬場の電気・ガス料金の補助や、▼地方交付金による食料品購入支援など、物価高対策に8.9兆円が計上されました。

今回の予算審議は、衆議院で過半数をぎりぎり維持する与党にとって、今後の国会運営を占う試金石でした。

高市総理も、きょうの答弁でこう強調しました。

高市総理
「今回、野党のご指摘もかなり取り入れたつもりでございます。最初、給付の予定はございませんでしたが、お子さん1人当たり2万円の給付も入れ込みました」

野党の提案を随所に反映。答弁でも例に挙げた、子ども1人2万円の給付は公明党の主張で、ガソリン税の暫定税率廃止は国民民主党が声をあげ続けてきたもの。

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「私どもの提案にも前向きにお答えいただく、そういう姿勢も見えましたし。我が党としては(補正予算に)賛成すると」

国民・公明の両党が賛成したことで、与党だけでは過半数に届かない参議院でも可決される見通しです。

ただ、高市政権には、もう一つ残された“宿題”が。

日本維新の会 吉村洋文 代表(10月17日放送 TBS『ひるおび』)
「『日本を本当に変えていく』って高市さんが本気でやりたいなら、これぐらいはやらないといけない。やるんだったらここですよ。臨時国会。12月中」

日本維新の会が連立入りの「絶対条件」に掲げた衆議院の議員定数削減です。先週、自民・維新の両党は「1割を目標に」削減に向けた法案を提出したものの、いまだ審議入りさえ見通せず。与党内では「日程的に時間切れだ」との声があがっています。

この状況に、不信感を募らせているのが維新です。

日本維新の会幹部
「自民党は本当にやる気ない。どうせ何をしても(維新が)連立離脱なんてしないと思っているんだろう。このまま終わったら、もう連立離脱だ」

また、「定数削減ができなければ、高市総理は衆議院を解散すべき」と迫る声も。

一方の自民党。定数削減はすべての政党に関わるため、与党だけで議論を進めることには根強い慎重論があります。

政権幹部
「(維新は)いつまでも野党の気持ちでいてもらっては困る」

高市総理は…

高市総理
「身を切る改革である定数削減、それから、政治とお金の問題に対応する法律案を複数、衆議院に提出されておりますので。いずれも大事な問題だと考えております」

連立維持か、それとも離脱か。追い込まれた維新の次の一手が注目されています。

記事全文を読む
  1. 丸山希、今季4勝目をマークし6度目の表彰台入り ! 高梨沙羅は4位【スキージャンプW杯】
  2. 外で生きていたネコを保護→『本当に幸せなのか』と心配していたら…『素敵なビフォーアフター』に反響「リラックスしてる」「顔つきが全然違う」
  3. 宇都宮市の集会所に車突っ込む 車に乗っていた女性が軽傷
  4. 性的虐待で起訴のエプスタイン元被告 トランプ氏 映画監督ウディ・アレン氏 クリントン元大統領らと撮影の写真が新たに公開
  5. “泣かない調教師”が涙した瞬間――調教師・大竹正博さんが語る日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』 強き“思い”と競馬界の未来【ドラマTopics】
  6. 【脳トレ】「王」の中に紛れて1つ違う文字がある!?あなたは何秒で探し出せるかな??【違う文字を探せ!】
  7. テーブルで作業中、腕の中にやってきたネコ→枕にしてみた結果…あまりにも尊い『最高の時間』が話題「至福のひととき」「癒し効果抜群の枕」
  8. 番記者が見た2025年の大谷翔平「進化した二刀流」【調査情報デジタル】
  9. クロスホテル京都「KIHARU Brasserie」が2025年冬メニューの試食会を開催! 新作ランチコースで環境にやさしいサステナブル・シーフードの提供を強化
  10. 「ピースフルマカロン」にのせた季節ごとの“ありがとう”――ブールミッシュ×鴨志田和泉氏コラボプロジェクト第二弾が始動
  1. ロシア ICC赤根所長に有罪判決
  2. ノーベル平和賞受賞 イランの人権活動家ナルゲス・モハンマディさんを拘束
  3. 性的虐待で起訴のエプスタイン元被告 トランプ氏 映画監督ウディ・アレン氏 クリントン元大統領らと撮影の写真が新たに公開
  4. 宇都宮市の集会所に車突っ込む 車に乗っていた女性が軽傷
  5. 部下に対して『頭をたたく・40分間立たせる・バカか』 国税局職員(40代)減給処分 【被害者は病気に…】
  6. 女子小学生(11)に『裸の画像を送らせる』 市立中学校教諭(38)逮捕 母親が「娘のスマホに裸の画像が…」と通報
  7. 進行する「二季」化。“無かった秋”を考える~TBSの専門家が分析「データからみえる今日の世相」~【調査情報デジタル】
  8. テーブルで作業中、腕の中にやってきたネコ→枕にしてみた結果…あまりにも尊い『最高の時間』が話題「至福のひととき」「癒し効果抜群の枕」
  9. “泣かない調教師”が涙した瞬間――調教師・大竹正博さんが語る日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』 強き“思い”と競馬界の未来【ドラマTopics】
  10. 番記者が見た2025年の大谷翔平「進化した二刀流」【調査情報デジタル】
  11. クロスホテル京都「KIHARU Brasserie」が2025年冬メニューの試食会を開催! 新作ランチコースで環境にやさしいサステナブル・シーフードの提供を強化
  12. 路線バス内で女子高校生にわいせつ行為か 高校教諭(29)逮捕 千葉・浦安市