今年度補正予算が成立 “企業・団体献金”の審議続き…“議員定数削減”は今国会での成立を見送る方針固める 維新・吉村代表「信頼関係を裏切られてると思わない」
国会では先ほど、物価高対策などを盛り込んだ今年度の補正予算が成立しました。ただ、自民党と日本維新の会は衆議院の議員定数を削減する法案については、今の国会での成立を見送る方針を固めました。連立に影響は出るのでしょうか?
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きょう、最終局面を迎えた今年度の補正予算案をめぐる審議。野党からは…
参政党 神谷宗幣 代表
「補正予算は本来緊急性が高く、年度内執行できるものに限られるべきであり、今回の補正予算は、その趣旨や規模を逸脱しているものであると言わざるを得ません」
補正予算の規模への疑問の声も上がりましたが、自民・維新の与党に加え、公明党や国民民主党などの賛成多数で可決・成立しました。
18兆3000億円規模となった補正予算は、高市政権で初となる総合経済対策の裏付けとなるもの。▼子ども1人への一律2万円給付や▼電気・ガス料金の冬場の補助に加え、▼ガソリンの暫定税率廃止など物価高対策に8兆9000億円があてられています。
今の国会の大きなヤマ場を越えた高市総理。ただ、どうしても越えられなかったのが維新と約束した「衆議院の議員定数削減」です。
自民・維新の両党は今月5日、議員定数の削減法案を国会に提出しましたが、審議をおこなう特別委員会では「企業・団体献金」の規制強化の法案の審議が続いたままで、定数削減法案は審議入りすら出来ていません。
国会はあす閉会し、両党は今の国会での法案の成立を見送る方針を固めました。
自民党 鈴木俊一 幹事長
「(定数削減法案の)成立に向けてですね、スケジュール感っていうのが、今、見出せない状況でありますので、会期延長ということは、まず考えにくくなった」
維新の吉村代表は…
日本維新の会 吉村洋文 代表
「スピード感なさすぎて残念に思います。いつまでたっても結論出ないじゃないですか。それで17日で終わりですからね。その後、正月休みに入るんですからね、まっぴらごめんですね」
連立の“絶対条件”としていた議員定数の削減の見通しが立たず、維新の中からは「連立離脱」の声も上がりますが…
日本維新の会 吉村洋文 代表
「高市さん中心にリーダーシップ発揮してくれて、自民党の案をまとめて、維新と自民で(法案を)出してるわけだから、信頼関係を裏切られてると僕は思わないですよ。野党がちゃんと審議してくれよと」
高市総理への信頼の言葉を口にする吉村代表ですが、今後、約束が守られるのか、維新の幹部は懐疑的な見方を示しています。
維新幹部
「今の国会で出来なかったことを自民党が来年の通常国会でやるわけがない」
会期末を前に会談をおこなっている高市総理と吉村代表。連立の維持に向けてどのような意見が交わされているのでしょうか?