なぜ今?高市総理が解散表明へ 争点に“消費税ゼロ”浮上 基本政策「中道」は立憲が“歩み寄り”?【Nスタ解説】
高市総理は、午後6時から記者会見を開いて、23日の通常国会冒頭に衆議院を解散することを正式表明しました。
さらに、先週、立憲民主党と公明党が立ち上げた「中道改革連合」が基本政策を発表しました。(※1月19日「Nスタ」午後5時20分ごろの放送より)
高市総理、解散の理由をどう説明?
井上貴博キャスター:
これまでと選挙の構図が大きく変わりそうだという中、高市総理が会見で、なぜ今解散するのかという点や、どんな政策を訴えるのかがポイントになってきそうです。
また、▼高支持率が高いうちに解散?、▼年度内の予算成立困難、▼受験シーズンにもあたる真冬の選挙、▼冬季オリンピック期間中など、納得のいく説明は難しいのではないかとみられています。
TBS報道局の後藤俊広解説委員は、「維新との連立の信を問う」のではないかと予想しています。
具体的には、維新と合意した政策実行のためには政治の安定・強い経済が必要であるとして、解散総選挙を行うと説明するのではないかということです。
「国民のためになるような政策を」「総理になったばかり」街の声
街の人からもさまざまな声が聞かれました。
60代男性
「国民のためになるような政策を、明確にきょうお話してくれるのであれば、納得できるとは思う。物価高対策が一番だと思う」
30代男性
「なんでそんなに急ピッチでやる必要があるのかなというところがあって、ちゃんと説明していただいた上で、納得できるんだったら受け入れていきたい」
60代女性
「成果を出してから問うてもいいんじゃないですか?(Q.維新との連立について信を問うことは?)そんな解散の理由になるの?という感じ。(Q.解散に納得できないか)そうですね。何しろこの前(総理に)なったばっかりじゃんって」
50代男性
「『勝つために』と正直に言っていただければ納得できる。(政権を)安定させるために力をつけて頑張りますと言ってくれれば納得できる」
「安定した政権基盤を作りたい」本音も?
TBS報道局 後藤俊広 解説委員:
高市総理は最近、周辺に「政治の安定が必要」だと強調しています。
今、自民党は衆議院で200議席に届いていないので、高市総理としては「安定した政権基盤を作りたい」というのが本音だと思います。
本来であれば、予算審議を優先しなければいけないという中、あえて解散に踏み切る背景にどのような思惑があるのか。有権者が納得できるように説明する必要があります。そうでなければ、高市総理にとって難しいポイントになるのではないかと思います。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
さまざまな理由が考えられますが、内容の是非とは別に、会見のときの熱量が今までの政治を左右してきたことも事実です。会見を受けて、どのように政治が動いていくのか注目です。
消費税ゼロが焦点に?自民も公約に盛り込むか
TBS報道局 後藤俊広 解説委員:
高市総理にとっては、中道改革連合の動きは想定外だったと思います。19日、中道改革連合が基本政策などを発表しましたが、消費減税を一つの柱としています。
それに対して、自民党も選挙の争点化されつつあるということを意識して、対抗策を講じなければなりません。
その中で出てきてるのが、2025年10月の日本維新の会との連立合意の文書で、これには「食料品を期間限定で検討する」という文言が入っています。
自民党・与党としては、文言を引用する形で公約に盛り込むことを検討している段階なので、高市総理は会見で、一定の方向性を発信するのではないかと思います。
新党「中道」の基本政策 立憲が“苦渋の判断”か
井上キャスター:
新党「中道改革連合」の基本政策では、「安保法制」が定める存立危機事態について、自国防衛のための自衛権行使は合憲とする方向と発表されました。
これまで立憲民主党は「違憲」としていて、かなり根幹だったように思いますが、ぶれたということなのでしょうか。
TBS報道局 後藤俊広 解説委員:
方針転換だと見ています。
安保法制に関しては、2025年10月に立憲民主党が「野党で連合を組もう」と呼び掛けをしたときから、「安保法制に対しての党の見方は変えるべきじゃないか」という議論がありました。
2026年に入ってからも議論が続く中で、立憲民主党の中でも「この解散で舵を切るしかない」という苦渋の判断だったと思います。
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<プロフィール>
後藤俊広
TBS報道局 解説委員
元政治部長 小泉内閣時から国会を取材
今村翔吾さん
歴史・時代小説家
「塞王の楯」で第166回直木賞受賞
デビュー作「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」アニメ放送中