「120万円」フィギュアスケートの衣装 なぜ高額? 金メダルを支えるお値段を調査【Nスタ解説】
「きょうのお値段」、今回はフィギュアスケートの衣装のお値段、約120万円です。技術や競技に目が行きがちで、実はそれぞれの道具がいくらなのか?意外と知られていないのではないでしょうか。
【写真を見る】雪がなくても雪のように滑ることができる“人工芝”
フィギュアスケートの衣装 120万円
出水麻衣キャスター:
アメリカ在住のリサ・マッキノンさんという有名なフィギュアスケートの衣装のデザイナーにお願いすると、1着あたり約50万円〜120万円するということなんです。
選手の皆さんはショートプログラムやフリースケーティング、そしてエキシビションに出演します。ですので、一つのオリンピックで3着は必要になってくるということです。
フィギュアスケート団体に出演したアメリカのアリサ・リウ選手は、リサ・マッキンノンさんに過去1年間で6着をオーダーしているということなんです。
▼なぜ高額に?(米・ビジネス誌「Forbes」によると)
制作に要する労力が非常に大きい
・選手の要望から頻繁に変更
・生地の染色や裁断、手縫いなどの工程
→完成までは数か月を要する
井上貴博キャスター:
表現力も問われるアートスポーツですので、ものすごく重要な部分ですよね。これだけお金がかかるんだったら報奨金とのバランスも考えたり、スポンサーを入れたりうまくしていかないと。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
有名になるとメーカーが売れるという効果は?
出水キャスター:
これに関してはスポンサーのロゴなどは付いていませんので、デザイナーさんが有名になるということはあると思うんですが、いずれにせよ、コスチューム一つでもかなりお値段がかかるということです。
2006年トリノオリンピックで金メダルに輝いた荒川静香さんが、以前テレビ番組でこんなお話をしていました。
▼金メダルを支えたお値段は…(2025年TBSの番組で)
・フリーの振り付け代 最高額150万円
・リンク貸し切り代(1h4~5万)年100万円
・シューズ 約20万円
▼パフォーマンスを左右“ブレード”
今回のフィギュアスケート団体の表彰式では、ブレードに衝撃が加わり、刃こぼれしたというニュースもありました。そのブレード自体も非常に高価なものです。
溶接部分が折れたり曲がったりするため、従来のものだと2年以内に交換が必要でした。そこで「山一ハガネ」が開発したのが、耐久性の高い「YS BLADES翔」です。2本セットで14万8500円と高額ですが、りくりゅうペアも使用しているということです。
雪がない季節の選手の味方!スノーターフ
出水キャスター:
雪がないと練習しづらい冬の競技。選手たちは雪がない季節はどのように練習しているのでしょうか?力強い味方をご紹介します。
一見雪のように見えるこの白い斜面。雪のような質感の「スノーターフ」と言われる人工芝です。国内の練習場10か所のうち5か所で導入されています。
トゲトゲした突起物がたくさんついています。高さが高いものと低いものの2種類が組み合わされていて非常に精巧な作りになっているんです。
従来の人工芝は、直線で硬かったのでテイクオフするときにいつもとは違う力をかけないといけなかったのですが、スノーターフに関しては、斜めのブラシや突起によるくぼみが雪のやわらかい部分と固い部分を表現していて、より雪に近い滑りが可能になっています。
平野歩夢選手も「今まで滑ってきたブラシ(人工芝)の中で一番雪に近い」と評しています。
雪があるシーズンだけではなく、夏場も練習してるからこそ素晴らしいパフォーマンスができるということです。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
長野の白馬村にあるオリンピックコースも夏に練習できる施設になっています。
井上キャスター:
冬の競技はお金がかかり、雪が降らないところは練習できないという格差が世界中で言われているので、例えば日本のこのような技術を雪が降らない国に輸出して盛り上がれば、もっと競技人口も増えそうですね。
出水キャスター:
スノーターフは前回のオリンピックで開発が進み、既に実用段階にきているので、これから先、進化にも注目だと思います。