「いつでも戦闘に入れるように訓練」ウクライナ侵攻4年“ロシアの次の標的”?ドイツ軍ゲリラ戦も想定 おびえる住民たち 欧州防衛の最前線を取材「スヴァウキ回廊」とは
ウクライナ侵攻から4年。戦闘が長期化する中、「ロシアの次の標的」として警戒を強めている地域があります。ヨーロッパ防衛の最前線では、一体何が起きているのでしょうか。
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ドイツ軍司令官
「私の心はすでに高鳴っているぞ!」
今年1月に行われたドイツ軍の訓練。
ドイツ軍の大尉
「いつでも戦闘に入れるように訓練しています。何かが起きた瞬間に、ここリトアニアに展開している部隊として同盟国を防衛できるように」
実はここ、バルト三国のひとつ、リトアニアです。
記者
「今、雪の中、戦闘車両を使った訓練が行われています。ゲリラ戦を想定した演習なども、ここでは行われています」
ドイツとしては第二次世界大戦後、初となる国外に常駐する部隊で、来年までに5000人規模に拡大させることを決めています。
ドイツ軍リトアニア駐留部隊 司令官
「リトアニアの領土はNATO(北大西洋条約機構)にとって極めて重要で『スヴァウキ回廊』は常に念頭に置くべき地域です」
NATO軍が最も警戒している地域の一つと言われる「スヴァウキ回廊」。現地を訪れてみると…
記者
「今、気温はマイナス10℃でして、風が吹くと痛さを感じる寒さです。スヴァウキ回廊には住宅はほとんどなくてですね、一面、畑や森林が広がっています」
なぜ、ここが重要なのか…?
「スヴァウキ回廊」とは、リトアニアとNATO加盟国ポーランドの国境周辺およそ100キロの地帯を指し、ロシアの飛び地カリーニングラードとロシアの同盟国、ベラルーシを結んでいます。ここが軍事侵攻されると、バルト三国はNATO加盟国との陸のルートが遮断され、孤立する可能性が指摘されています。
近くの住民は、不安な日々を過ごしています。
住民
「空にはどの国のものか分からない飛行物体が飛んでいます」
「今はもう心が安らぎません」
リトアニアの首都・ビリニュスでは、中心部の市役所にこんな横断幕が。
「プーチン、ハーグ(国際刑事裁判所)が待ってるぞ!」
国際刑事裁判所に逮捕状を出されているロシアのプーチン大統領に向けた横断幕が大きく掲げられ、その対決姿勢がうかがえます。
市民
「プーチンに反対しているという私たちの立場を示しています」
「もしウクライナが倒れたら、次は私たちです」
リトアニアでは、正体不明のドローンや気球なども確認されていて、防衛力の強化を急いでいます。
リトアニア アレクサ副国防相
「監視システム、迎撃能力、さらに電子戦などの強化に大規模な投資を行う決定をしました。ここがロシアの侵略に対する最前線だからです」
ウクライナ侵攻から4年。次はどこが狙われるのか?
ヨーロッパ東部の最前線では、緊張感が高まっています。