なぜ浸透?「先輩」や「ペチャクチャ」英語辞典に11の日本語を追加 “別の意味”のペチャクチャとは【Nスタ解説】
世界的権威のある英語辞典に、新たに11の日本語が追加されました。どんな言葉が追加されたのでしょうか。
「Washlet」「先輩」など11の日本語が英語辞典に
南波雅俊キャスター:
「オックスフォード英語辞典」は、“世界で最も権威ある包括的な英語辞典”といわれていて、英語圏で使われる50万語以上の単語の意味・歴史・使用法などを解説しています。
公式ホームページによると、1800年代中盤ごろから始まったとされていて、これまでに586の日本語が掲載されています。ちなみに「侍」は、1909年から掲載されているということです。
そんな中、2025年12月、新たに以下の11の日本語が掲載されました。
・Washlet(ウォシュレット)
・Ekiden(駅伝)
・PechaKucha(ペチャクチャ)
・senpai(先輩)
・mottainai(もったいない)
・brush pen(筆ペン)
・White Day(ホワイトデー)
・senbei(せんべい)
・love hotel(ラブホテル)
・Yokai(妖怪)
・naginata(なぎなた)
日比麻音子キャスター:
「もったいない」は、言葉だけでなく概念も日本から発信できるのはいいですね。
なぜ「fude pen」ではなく「brush pen」?
南波キャスター:
新しく掲載された二つの単語について見ていきます。
「brush pen」(筆ペン)は、軸にインクを内蔵する毛筆を模したペンと広辞苑には記載されていますが、新しく掲載された「オックスフォード英語辞典」には以下ように掲載されています。
「元々は東アジアで炭を使って文字を書いたり、絵を描いたりするのに使われた絵筆のこと。後に、(現在では主に)インクカートリッジと合成毛、またはフェルトのペン先がついた尖った形をしたペンを指すようになり、特に書道に使われるようになった」
非常に細かく説明されています。
実際に、海外の人に筆ペンを使ったことがあるか聞いてみると、イタリアからの観光客は「プラスチックのものは使ったことがある」ということです。
今回の言葉の選定にも関わった、東京外国語大学大学院の投野由紀夫教授は「日本文化の世界的ブームで書道をする人に使用され、掲載されたのでは」としています。
「fude pen」ではなく「brush pen」として記載された理由について、英語圏では、先端が毛のものを「ブラシ」と言うことから「brush pen」で定着したのではないかといいます。
投野教授は「本当は『fude pen』が掲載されたらよかった」と話しています。
日本人には意外?「ペチャクチャ」の意味
南波キャスター:
新しく掲載された「PechaKucha(ペチャクチャ)」。
広辞苑では、
(1)口を閉じず、舌を打ってものを食べる音
(2)うるさく喋り続けるさま
と掲載されていますが、
「オックスフォード英語辞典」では、「日本発祥のテンポの速いプレゼンテーション形式」として掲載されています。
▼発表者が20枚のスライドを、それぞれ20秒で説明
▼自動で切り替わる
▼合計で6分40秒
▼「簡潔で、テンポが良く飽きさせない」と「ペチャクチャナイト」というイベントで世界中に広まったということです。
日本人にとっては、馴染みがない方も多いと思いますが、「ペチャクチャナイト」は2003年から世界の約140の国・地域、1200都市で開催されています。
ビールを飲みながら聞くなど、リラックスしながら楽しめるプレゼンの会なのだそうです。
投野教授によると、「海外では短く視覚的なプレゼン形式として定着。YouTubeとも相性が良く、世界中で広まったのではないか」ということです。