宇宙船からみた“月の裏側”は…「アルテミス計画」で偉業 人類史上“最遠地点”到達 半世紀ぶり“有人”月周回飛行 窓から“美しい地球”も【news23】
約半世紀ぶりとなる有人での月の周回飛行を目指す「アルテミス計画」の宇宙船が、人類史上、最も地球から遠い場所に到達しました。56年ぶりの偉業達成です。
人類が“最も地球から遠くに”
半世紀ぶりとなる、有人での月の周回飛行を目指す国際的な探査プロジェクト「アルテミス計画」。
地球を離れた宇宙船は月へと進んでいきます。
そして、打ち上げから5日が経った日本時間の7日未明。
NASA オペレーター
「今日あなたたちは人類のために記録を超えようとしています」
地球から約40万キロ離れた地点を通過し、人類史上最も遠い地点へと到達したのです。
アポロ13号が1970年に達成した記録を、じつに56年ぶりに塗り替えました。4人の宇宙飛行士は涙を流し、抱き合います。
ビクター・グローバー 宇宙飛行士
「窓から外を見ることができました。素晴らしい眺めです。月全体が見えます」
ジェレミー・ハンセン 宇宙飛行士
「今の世代と次の世代に対し、この記録が長く続かないよう挑戦を呼びかけることが重要です」
宇宙船は通信を一時中断して月に最も接近したあと、地球から約40万7000キロの地点を飛行し、さらに記録を伸ばしました。
この偉業に、“あの人”から交信が…
トランプ大統領
「今日、君たちは歴史を刻み、全米を信じられないほど誇りに思わせてくれました」
アメリカのトランプ大統領は、宇宙飛行士たちを「現代の開拓者だ」と称えたうえで、「月に拠点を確立し火星へと歩みを進める」と述べ、「アルテミス計画」のさらなる発展に意欲をみせました。
宇宙船は月の裏側をまわり、日本時間11日にも地球に帰還する予定です。
宇宙船からみた“月の裏側”は…
小川彩佳キャスター:
宇宙船から撮影された月の画像を見ると、左側のクレーターが多い部分は地球から見ることができない“月の裏側”ということです。
小説家 真山仁さん:
物事は表と裏を見なければいけないので、これでようやく月が何たるかが見えたかもしれません。
ロマンもありますが、もう宇宙はビジネスの世界に入ってきています。そういう意味では、アメリカが何をやろうとしているかと言えば、ただ1周回りたいのではなく、これから先にもっと色々なことをやるための当たり前のハードルとして越えていかなければいけなかったのだと思います。
レアアースを探すなど、これから「宇宙を統べるものは地球も統べる」ということが本格的になるとき、最初に月の裏側を見せる。そのロマンと現実のギャップは、これからどんどんとかけ離れていくと思います。
だから日本は夢だけを追いかけず、日本の無人機はすごく力を持っているので、アメリカに追随して、無人機で追い抜いて“宇宙の日本”になってほしいです。
小川キャスター:
ちなみに、宇宙船から見た地球の画像を見ると、右上の部分に緑色のうっすらとした線が見えますが、これはオーロラだそうです。
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<プロフィール>
真山仁さん
著書に能登地震がテーマの「ここにいるよ」
最新作は「チップス ハゲタカ6」