5人に1人が睡眠に悩み…6月から病院の看板に「睡眠障害○○科」が誕生へ 行くべき“受診の目安”とは【Nスタ解説】
日本人の5人に1人が悩みを抱えているという「睡眠」。
来月(6月)から病院の看板などに「睡眠障害」と掲げることが出来るようになりました。狙いはどこにあるのでしょうか?
【写真で見る】病院の看板などに単独で掲げられる「診療科名」はどれ?
「睡眠障害○○科」と表示できるおかげで受診ハードルが下がる?
山内あゆキャスター:
これから暑くなると寝苦しくなり、ますます不眠の症状を訴える人が多くなるそうです。病院で診てもらおうと思っても、どこに行けばいいのかわからないですよね。
ただ、6月以降は病院の看板で「睡眠障害○○科」と表示できるようになります。
これまでの病院の看板のルールは、次のようになっていました。
▼単独で使用可能
内科、外科、精神科、小児科、皮膚科、産婦人科、眼科、耳鼻いんこう科 など20科
▼組み合わせて使用
呼吸器、消化器、心臓、脳、男性、女性、小児、整形、美容、心療、感染症、糖尿病、睡眠障害 など
たとえば「整形外科」のように組み合わせて表示するのですが、これからは「睡眠障害内科」や「睡眠障害小児科」といった表示もできるようになります。
睡眠について医師に相談できる人は少数という調査結果も
日比麻音子キャスター:
私もなかなか眠れない時期があり、友人に相談したら精神科を案内してもらい、処方を受けました。しかし「眠れないことを過度に心配されてしまうのではないか」という戸惑いも、確かにありました。
「〇〇科」というものがあると、より自分の悩んでいるところの行き先がわかる気がして、ハードルがぐっと下がります。
山内キャスター:
実はそこが目的です。
日本睡眠学会の調査(18~79歳の各年代男女3600人を対象)によると、「睡眠に課題がある」と感じた人が約58%(2095人/3600人)いるのに対し、実際に「医師に相談できた」という人は約14%(295人/2095人)しかいませんでした。
日本睡眠学会の内村直尚理事長は、今回の変更で「これまで何科を受診するかわかりにくかったが、睡眠で困った時にどこにいけばいいのか明確になった」と話しています。
一方、「睡眠外来」という言葉を聞いたことはないでしょうか?東京・足立区の西新井内科クリニックは「睡眠外来」という名前で治療・診察などを行っています。
今回の変更を受け、森田知宏院長は「睡眠外来でも患者に十分伝わるので、すぐには変えないが、よりイメージしやすくなると思う」とコメントしました。
主な睡眠障害のパターン それぞれ受診のタイミングは?
山内キャスター:
睡眠障害の代表的なパターンについて、日本睡眠学会の内村理事長に聞きました。
【主な睡眠障害】
▼不眠症
→入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒などで日常生活に影響
▼睡眠時無呼吸症候群
▼睡眠覚醒リズム障害
→体内時計が乱れ、日常的に“時差ボケ”状態
不眠症は入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒などが週3回以上ある状態が1か月以上続いたら受診の目安だということです。
また、睡眠時無呼吸症候群は、無呼吸でいびきが大きいと感じる状態が1か月ぐらい続いたら、受診の目安だといいます。
蓮見孝之キャスター:
今はスマートフォンで自分自身で答えを出してしまいそうなので、専門医に直接診ていただくことは大事ですね。
山内キャスター:
スマートウォッチなどでも睡眠の質などを簡単に見ることはできますが、やはり専門医による診断とは異なります。
なお、睡眠覚醒リズム障害については若い人に多く、寝る前にスマートフォンの画面を見てブルーライトを浴びると、日常的に時差ボケ状態になってしまう可能性があります。「昼間も眠い」という症状が2週間から1か月くらい続くと、診察の目安だということでした。
日比キャスター:
困ったときは誰かに助けを求めていいということですね。