「強い紫外線」日数が35年で約2.5倍に?浴びすぎもリスクの一方、不足でも悪影響…健康を守る「適切な日光浴」とは【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-06-29 22:14

梅雨の時期でも注意が必要だという紫外線。「非常に強い」紫外線の日が増えており、注意が必要です。

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「非常に強い」紫外線の日数 35年で約2.5倍に急増

山形純菜キャスター:
紫外線を気にする季節ですが、気象庁は毎日、1時間ごとの紫外線情報を13段階に分けて発表しています。

特に注意しなくてはいけないのが、8以上の「非常に強い」と「極端に強い」です。この場合は、できるだけ外出は避けてほしいというレベルですが、近年8以上の日が増えているということです。

観測地点がある茨城県つくば市のデータによると、「紫外線が非常に強い」以上の日数は、観測を始めた1990年は年間で27日でした。それが2025年は年間で70日になり、35年間で約2.5倍に増えています。

その理由について、国立環境研究所の中島英彰シニア研究員によると、「大気汚染が改善したことで紫外線の量が増えている可能性がある」ということです。

昔は大気中に汚染物質が多くあり、PM2.5などの微粒子が紫外線を吸収・反射していました。
今は環境が改善され、大気中の汚染物質が少なくなったことで紫外線を吸収・反射してくれるものがなくなり、地上に降り注ぐ紫外線の量が増えているということです。

紫外線を浴びなさすぎもリスクに?“適度な日光浴”の必要

山形キャスター:
ただ、紫外線を全く浴びないというのも少し体に悪いということです。

紫外線はもちろん浴びすぎると、シミ・そばかす、皮膚がんのリスクや、白内障などのリスクが高まります。

一方で、紫外線を浴びる量が少ないと、「ビタミンD」が不足してしまいます。

紫外線を浴びることによって、カルシウムの吸収や骨の形成を助けてくれるビタミンDが生成されますが、紫外線を浴びる量が少なくなると、ビタミンDが不足してしまい、結果として、くる病や骨粗しょう症などになってしまうということです。

中島さんによると、「適度な時間、紫外線を浴びるのは重要」だということです。

ただ、日焼け止めを塗ってしまうと紫外線をブロックしてしまうそうです。

井上貴博キャスター:
日焼け止めなどを使わない状態で、紫外線を浴びる時間を適度にとったほうがいいということですね。

屋内では“効果なし”?紫外線を浴びる適切な時間と場所

山形キャスター:
国立環境研究所によると、紫外線を浴びる適切な時間があるそうです。

【関東の場合(長袖・長ズボン)】
▼夏:10分以上・30分以下(※半袖半ズボンの場合、夏は約5分)
▼冬:40分以上・2時間以下

室内にいても日焼けはしますが、ビタミンDを作り出す紫外線はガラスで遮られてしまうので、室内の窓際で日に当たっているからといって、十分というわけではありません。ビタミンDを作り出すためには、屋外で紫外線を浴びることが大事になってくるということです。

井上キャスター:
紫外線が悪者のように語られることが増えていますが、紫外線も体に必要なものということなので、バランスが大事になってきますね。

慶應義塾大学教授 教育経済学者 中室牧子さん:
子どもに関する最近の研究では、太陽光を浴びることで子どもの近視を防ぐ効果があると言われています。中国などでは、子どもの外遊びを義務化させたようです。

紫外線を防ぎつつ、太陽光を浴びられるようないい方法があればいいのになと思います。

山形キャスター:
リアルタイムで、紫外線を浴びる適切な時間が分かるサイトもあります。

「お勧めする日光照射時間(速報値)」というもので、例えば横浜局で見てみますと、2026年6月29日の12時台では「15分」浴びることをお勧めしています。

ただ、日焼けしないよう「43分」以上の日光照射を避けることもお勧めしていました。

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<プロフィール>

中室牧子さん
慶應義塾大学教授 教育経済学者
教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」

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