「教室や外で遊んだり」熊本地震から1か月余り “学びの場”確保へ職員らが奔走 「恩返し」を胸に教育現場でも“支援の輪”【熊本地震 現場から、】
熊本地震の発生から1か月余り。被害が大きかった地域では、学校が避難所となっているため、予定より数日遅れで、きょう始業式を迎えたところもあります。それぞれの学校では夏休み明け、学びの場を確保するために教職員たちが力を尽くしていました。
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「おはようございます」
震度7を観測した熊本県宇城市の小学校にも子どもたちが戻ってきました。
5年生
「みんなに会えなくて、大丈夫なのか、安否が心配な夏休みでした」
「運動会や学級でのお楽しみ会が楽しみです」
5年生の担任
「どんな表情で来るのかなと不安もあったんですけど、すごくうれしいです。ようやくこの日が戻ってきました」
こうして子どもたちを学校に迎えられた影には、教員たちの準備がありました。
こちらは夏休み中の宇城市不知火中学校。教員たちがトイレの水回りを確認していました。
「トイレのここまで水が来ていますけど、こっちは給水が行ってないと思う。本来であれば、ここで給水されていくんですけど、全くその反応がないので」
作業をしているのは、兵庫県からきた教員たちの震災・学校支援チーム「EARTH」です。今回の地震では、教員たちも被災していて、自宅の片づけと並行し、学校の復旧や夏休み明けの準備に追われていました。
そうしたなか、EARTHのメンバーが、被害が大きかった学校の後押しをしています。
兵庫からの学校支援チーム 大西悦子さん
「先生も学期前は忙しい、やることがいっぱいあるから。私たちで代われることはいくらでも代わって、子どもたちに向き合うことを先生たちにはやってほしい」
この学校支援チームが立ち上がったのは1995年の阪神・淡路大震災がきっかけです。そのとき、全国から受けた支援の恩返しとして活動を続けています。
兵庫からの学校支援チーム 大西悦子さん
「うちの校長先生は兵庫県芦屋市で先生をしていて、被災して、大変な思いして。今回、『熊本に行きたい』と言ったら、『助けてもらったから行っておいで』。それがあるから私たちもここにいる」
現場のことが分かっている教員の支援に安堵感も。
不知火中学校 井上唯一郎 校長
「前期後半(夏休み明け)の準備をそれぞれやるんですけど、それができないまま震災後の片づけをしなければならなかった。主にハード的な部分を手伝っていただいた。大変、助かっています」
子どもたちの笑顔のために。かつての震災をきっかけに今、新たな支援へとつながっています。