リシアンサスは、色とりどりの花を咲かせる植物です。
この花は、しばしば「トルコキキョウ」や「ユーストマ」とも呼ばれます。
これら複数の名前には使い分けはあるのでしょうか。
そこでここでは、リシアンサスがどのような花なのか、どのようなはなことばがあるのかをを解説します。
リシアンサスとは?
まずはリシアンサスがどのような花なのか見ていきましょう。
リシアンサスの開花時期
リシアンサスは初夏に咲く花です。
5月~7月にかけて咲くことが多いですが、もちろん気候や地域によっては異なる場合があることにあります。
開花時期になると、ピンクや白、黄、青や紫、緑など多種多様の花を咲かせます。
「トルコキキョウ」はリシアンサスの別名のひとつ
日本では、リシアンサスではなく「トルコキキョウ」という名前で流通していることのほうが多いです。
他にも「ユーストマ」とも呼ばれることがあります。
リシアンサスの原産
リシアンサスは、アメリカのテキサス州周辺が原産とされます。
1970年代以降になると、品種改良も進んでいきました。
日本には、1930年代に持ち込まれたと考えられています。
日本で品種改良されたリシアンサス系統の花の中には欧米で人気を博して逆輸入されたものもあるのだとか。
花の名前の由来
現在のリシアンサスの学名は“Eustoma grandiflorum”ですが、かつては“Eustoma Russellianum”いう学名でした。
この学名が英名の“Lisianthus”つまりリシアンアサスの由来になったとされています。
ちなみに、学名に含まれている“Eustoma”はギリシャ語で「良い」を意味する“eu”と「口」をあらわす“stoma”を合わせたもの。
これは、リシアンサスの釣鐘を思わせる花姿を口に例えたことから来たのだとか。
リシアンサスの花言葉
ここからはリシアンサスの花言葉を見ていきましょう。
全般的な意味の花言葉
リシアンサスの全般的な花言葉としては、「すがすがしい美しさ」「優雅」「優美」などがあげられます。
これらの花言葉は、爽やかさと愛らしさを持つ花姿から来ているとされています。
他にも、「希望」「永遠の愛」「あなたを想う」「思いやり」「良い語らい」「花嫁の感傷」「毅然とした態度」などが花言葉とされる事もあります。
色による花言葉
リシアンサスは花の色によって異なる花言葉があります。
ここでは、ピンク・白・黄色やオレンジ・青・紫・緑色のリシアンアサスの花言葉を見ていきましょう。
ピンクのリシアンサスの花言葉
ピンクのリシアンサス、その花言葉は「優美」です。
これは、リシアンサスの花姿から来ているとされています。
白いリシアンサスの花言葉
白いリシアンサスには、「あなたを想う」という花言葉があります。
これは、幾重にも重なる花びらの姿をウェディングドレスにかけた花言葉だともされています。
黄色・オレンジのリシアンサスの花言葉
黄色いリシアンサスの花言葉は「毅然とした態度」です。
凛とした雰囲気の中にも気品を感じるもの花姿から来たとされています。
青いリシアンサスの花言葉
青いリシアンサスには「思いやり」という花言葉があります。
こちらもまた、リシアンサスの花姿を人間の感情に重ねたことで生まれた花言葉だと考えられます。
紫のリシアンサスの花言葉
紫色のリシアンサス、その花言葉は「希望」です。
リシアンサスはもともと傷みやすい花だったのですが、品種改良が重ねられることであり丈夫な品種も多く誕生しました。
これがリシアンサスの明るい未来を切り開いたという意味合いから、「希望」という花言葉が生まれたのではないかとされています。
緑色のリシアンサスの花言葉
緑のリシアンサスには「良い語らい」という花言葉があります。
これは、名前の由来でもあるギリシャ語“Eustoma”の「良い口」という意味から来ているとされます。
花の豆知識
ここからは、リシアンサスの別名についての豆知識について見ていきましょう。
別名「トルコキキョウ」の名前の由来
リシアンサスは、トルコキキョウという別名で呼ばれることのほうが多いでしょう。
しかし、前述の通りリシアンサスはアメリカ原産の植物なので、トルコ原産ではありません。
この名前は、蕾の形がトルコ人のターバンに似ていることや原種にあたる植物の花の色がトルコ石の色に近しいからともされています。
また、キキョウと名前に付いていますが、これは花姿が桔梗に似ていることから来ているものです。
実際のところ、リシアンサスはキキョウ科の植物でさえなくリンドウ科の植物です。
別名「ユーストマ」の名前の由来
もう一つの別名「ユーストマ」は、学名の“Eustoma grandiflorum”から来ています。
この学名に含まれている“Eustoma”は、ギリシャ語で「良い」を意味する“eu”と「口」をあらわす“stoma”を合わせたもの。
これは、リシアンサスの釣鐘を思わせる花姿を口に例えたことから来たのだとか。
まとめ
リシアンサスは、その美しさもあって、日本はもちろん海外でも人気のある植物のひとつです。
しかし、日本ではトルコキキョウという名前のほうが知られているかもしれませんね。
このリシアンサスという名前は、かつての学名から来たんだとか。
その花言葉としては、「すがすがしい美しさ」「優雅」「優美」などがありますよ。