独特の名前と香りを持つ植物、それがドクダミです。
その名前から毒を持っていると思っている方も多いです。
しかし、実際にドクダミは毒性を持つ植物ではありません。
今回はそれらドクダミについて解説します。
特に毒性の有無について詳しく説明します。
「ドクダミ」には毒性はない!
ドクダミに関しては毒性を持たない植物となります。
まずはそれらドクダミと毒の関係について見ていきましょう。
「ドクダミ」の名前の由来
そもそもドクダミはなぜこのような不思議な名前なのでしょうか。
これらは「毒を矯める」という意味が名前の語源とされています。
つまり、もともとドクダミは毒を正しく治すところから「ドクダミ」と呼ばれるようになった植物なのです。
当然ながら、ドクダミに毒性はありません。
むしろドクダミは古くから薬として重宝されてきた存在です。
以下、薬としてのドクダミについてまとめるので、併せて読み進めてみてください。
薬として活用されてきた「ドクダミ」
ドクダミはゲンノショウコ、センブリと並ぶ「日本の三大薬草」の一角を担っています。
特に葉や茎を乾燥させたものは「十薬」という生薬とされます。
これらを煎じて飲むと利尿作用の促進、動脈硬化の予防、解熱や解毒などの効果があると言われているのだとか。
また、デトックスの効果も期待できるそうです。
そのため、むくみや肥満、便秘、冷え性、生理不順、生理痛など男性にも女性にも嬉しい効果が期待できるかもしれません。
その他、ニキビや吹き出物、シミ、ソバカスも防いでくれると言われるなど、かなりドクダミは万能な薬と言えます。
お茶として飲まれる事もある
日本では薬としてではなくお茶として飲まれることもあります。
ドクダミだけだと実は独特の臭みがあって飲みにくいです。
しかし、乾燥させるとそれら匂いが消えていきます。
むしろ、お茶にすることで抵抗なく飲めるわけです。
「ドクダミ」とは
ドクダミの分類としてはドクダミ科の多年草となります。
ここからはドクダミがどのような植物なのかまとめます。
ドクダミの生えるところ
ドクダミは日本に自生している植物となります。
そこらの住宅周辺や道端、街路など比較的湿った半日陰地に生息するなど、広範囲で見られます。
事実、日常生活で見かける機会もあるくらいです。
ドクダミの開花時期
ドクダミの開花時期は5月~6月頃となります。
花色は綺麗な白色なのが特徴で慎ましくも美しいのが特徴です。
ただ、この花に見えるのは苞という葉が変化したものとなります。
そのため、実際の花は中心にある黄色い棒状の部分とされている点に注意が必要です。
毒は無いけど、駆除するのは大変!
ドクダミは毒はないが駆除が大変な植物です。
土に地下茎を伸ばして新しい根を生やしながら繁殖していくため、根を完全に取り除かない限りは駆除はできません。
それとは裏腹に根が上下左右に伸びていくため、株を引き抜いただけではすぐにまた繁殖してしまうのです。
もし全部綺麗に駆除したいのなら、ドクダミ周辺の土を15~20cm掘り起こすことが重要です。
そして、根を1つずつ取り除かなくてはなりません。
ドクダミの花言葉
最後にドクダミの花言葉について見ていきましょう。
白い花を咲かせるドクダミの花言葉
ドクダミには「白い追憶」「野生」などの花言葉があります。
「白い追憶」は母親との思い出を懐かしむことにちなんだ花言葉となっています。
「野生」は特別な手入れをしなくても元気に育つことにちなんだ花言葉となっています。
まとめ
ドクダミは名前に毒が入っていますが、毒性はありません。
むしろ毒を治すのに最適な薬として名付けられた植物です。
そのため、実は色々な健康効果や美容効果が期待できます。
これらは単に薬としてよりもお茶としても飲まれるため、機会があればぜひ飲んでみてはいかがでしょうか?