演技の良さそうな名前の植物、それがフクジュソウです。
これらフクジュソウは美しい花を咲かせることで知られ、花言葉についても前向きなものが多いとされています。
その一方、後ろ向きな花言葉も持つのも特徴です。
今回はそれらフクジュソウという花について解説します。
特にここではフクジュソウの特徴はもちろん名前の成り立ちや花言葉などについても説明します。
フクジュソウとは?
まずはフクジュソウがどのような植物なのかを見てみましょう。
フクジュソウの特徴
フクジュソウはキンポウゲ科フクジュソウ属の植物です。
多年草の山野草として知られ、道端でも見かけます。
その特徴は可愛らしい花にあるとされ、多くの方の心を癒すような色合いの花を咲かせることでも知られています。
フクジュソウの開花時期
フクジュソウの開花時期は2月~3月頃です。
毎年1月頃から出回り始め、2月に最盛期を迎えます。
3月になる頃には徐々に花が散っていくのが特徴です。
なお、花持ち期間は10日~14日程度と比較的長いです。
それらフクジュソウの花色は黄色が一般的ですが、赤色や白色や緑色など多種多様な品種があるのも特徴となります。
花姿もお椀型で可愛らしいのが特徴です。
フクジュソウの原産
フクジュソウの原産はユーラシア大陸の東部とされています。
中でもシベリアや朝鮮半島などに広がっているのだとか。
他にも中国や韓国などでも見られる植物です。
日本でも山野の落葉樹の下などで自生している姿が見られます。
ただし、ゴボウのような根は毒性なので注意しましょう。
強心作用や利尿作用から薬としても活用されるのですが、安易に手を出すのは危険です。
フクジュソウの名前の由来
ここからはフクジュソウの名前の成り立ちを見ていきましょう。
もともとは違う名前だった?
フクジュソウは漢字表記だと福寿草と書かれます。
これは幸福や長寿を意味するとされています。
特に正月を祝う花として名付けられたとか。
ただし、もともとは違う名前だったとされています。
そもそもフクジュソウには詳しく分類すると4種類の名前があり、それぞれ地域ごとに呼称も異なるようです。
そのため、必ずしもフクジュソウが指す植物が同じとは限りません。
別名は「元日草」「朔日草」
フクジュソウは別名で元日草や朔日草と呼ばれます。
これはフクジュソウが新年明けて最初に咲く花であるところから来た名前だとされています。
事実、フクジュソウはその特性から福を呼ぶ花とされてきました。
そこから転じて、フクジュソウと呼ばれるようになったとか。
それがフクジュソウという名前の成り立ちです。
フクジュソウの花言葉
ここからはフクジュソウの花言葉を見ておきましょう。
全般的な意味の花言葉
フクジュソウの全般的な花言葉には「幸福」「長寿」「祝福」「幸せを招く」「永久の幸福」「回想」「思い出」「悲しき思い出」などたくさんあります。
これらフクジュソウの花言葉は「福」や「寿」など縁起の良い漢字表記から来ていると考えられます。
そのため、花言葉の多くはポジティブなものばかりとなっているのです。
事実、フクジュソウは縁起の良い花とされています。
古くは正月を祝う花として欠かせない存在でした。
そこから生まれた花言葉も多いと言えるでしょう。
西洋ではネガティブな花言葉を持つフクジュソウ
フクジュソウは基本的には縁起の良い花とされます。
しかし、西洋では縁起の悪い花としても知られます。
西洋でのフクジュソウの花言葉
西洋におけるフクジュソウはネガティブな花言葉も持ちます。
その花言葉は「悲しき思い出」というものです。
これはある逸話から来ている花言葉なのだとか。
由来となった神話
これらの花言葉はギリシャ神話から来ているとされています。
その昔、ギリシャに愛と美の女神アフロディーテと美少年アドニスがいました。
アドニスはアフロディーテから深い寵愛を受けていたそうです。
しかし、アドニスは狩りの最中に命を落としてしまいます。
その際に流れた血から真っ赤な花が咲いたとされています。
そこからフクジュソウの学名はアドニスとなったのだとか。
「悲しき思い出」はそれらの伝承から来ていると考えられています。
まとめ
フクジュソウはとても美しい植物の1つです。
典型的な花は見る人の心を癒してくれると言えるでしょう。
事実、フクジュソウは古くから縁起の良い植物としても重宝されてきました。
ただし、西洋では悲しい花言葉なども付けられています。
そこは毒性を持つ植物であるということも相まって、少し不思議な感覚を覚えるかもしれません。