猫の日常においても、生活の質(QOL)について考えることは大切なこと。今回は、猫という動物が本能的に持つ『叶えてほしいこと』を6つ紹介いたします!
飼い主さんに『叶えてほしい』6つのこと
猫はただでさえこだわりが強い動物。自分らしさを保つために"これだけは叶えてほしい"という願いがあります。
ここでは、猫の生活の質(QOL)を維持したり、高めるために実現してあげてほしいことを6つ紹介いたします。
1.清潔で使いやすいトイレがほしい
猫は外敵から身を守るために、自分自身のにおいを消すことに余念がありません。その最たるものがトイレです。
猫の本音としては、常に清潔で排泄物がない状態が理想です。とはいえ、これを実現するのは難しいもの。そこで、次のような折衷案を実行してあげると喜んでもらえるでしょう。
- 消臭効果が高い猫砂を使う
- 自然界に近い鉱物系の砂を使う
- 在宅中はこまめに掃除をしてあげる
- トイレの数は猫の頭数+1個は必ず用意する
猫にとって快適なトイレ環境を整えることは、膀胱炎や尿路結石などの予防に役立ち、生活の質が高まります。
2.新鮮な水が飲みたい
猫は新鮮で臭みのない水を好みます。さらに先祖が砂漠育ちということもあり、元々水分補給が苦手な傾向にあります。猫に腎臓病が多い理由は、このような背景が関与しています。
少しでも効率良く水分を摂取してもらうべく、次のような配慮をしてみてください。
- 水飲み場を複数箇所作る
- 食事の場所とトイレの中間あたりにも設置する
- 人や他の動物を避けて飲める場所にも水を置く
- こまめに新鮮な水を入れ換える
もちろん自動給水器を使用してもOKです。ただし、モーター音が苦手な猫もいるので気をつけましょう。対処法としては、機械の下にタオルやダンボールを敷いて音を吸収させると静かになります。
猫は水を飲むことが苦手ですが、喉が渇かないわけではありません。特に乾燥する冬場は、美味しいと思えるお水を欲していることを察してあげてください。
3.高い場所に行きたい
猫は高い身体能力を活かして高所に登ります。これは家猫にも備わった能力で、やはり本能的に高い場所へ行きたいというのが本音です。
特に運動能力が高いベンガルやアビシニアンなどの猫種がいるご家庭では、背の高いキャットタワーを用意してあげると喜ばれるでしょう。
それほど運動が得意ではないラグドールや、短足のマンチカンもステップがあれば高所に移動することができます。愛猫の能力に合わせて階段式になるものを選んだり、ご家庭にある棚の配置を工夫しながら心を満たしてあげてください。
4.隠れ家がほしい
猫は本来、単独で生活する動物です。だから、家族以外の人と打ち解けるのには時間がかかります。猫によっては全く顔見せができないこともあります。
そんなシャイな猫たちは、いざという時の隠れ家を欲しています。例えばテレビの裏側やカーテンの裏、ベッドやソファーの下などの狭いスペースです。
なぜこのような場所に身を置くかというと、野生の猫は暗くて狭い穴蔵のような場所を安全基地(寝床)にしているからです。
来客時に備え、このような場所のホコリを撤去しておくと安心です。
5.それなりに構ってほしい
猫はしつこくされることを嫌がる反面、全く構ってもらえない状況に対してもストレスを感じてしまいます。
少々わがままな話ではありますが、"それなりに構ってほしい"という願望を持っています。
これを踏まえて、1日に数分程度は愛猫に合わせて遊ぶ習慣を持つようにしてあげてください。愛猫が擦り寄ってきたタイミングで撫でるも良し、咥えて来たおもちゃで遊んであげるのも良しです。
猫は満足するとその場から立ち去ろうとします。ある種の飽きとも取れるタイミングは、猫次第です。飼い主さんのほうが遊び足りないと感じることも多々あると思いますが、そこは愛猫のペースに合わせてあげてください。
付かず離れずの距離感をキープしながら付き合うことで、ストレスなく幸せに過ごすことができるでしょう。
6.本当にピンチな時ほど動けない
猫は常に単独なため、いざという時ほど動かないように心がけています。つまり、うずくまったまま微動だにしない時は、本当にピンチというわけです。
このような状況下では飲まず食わずは当たり前。当然トイレにも行くことができません。(正確に言うと飲食なしでは排泄物も出てこなくなる)
もしも愛猫がいつもよりおとなしいと感じたら、明らかに元気がないと気づいたら助けてあげましょう。絶食状態におけるタイムリミットは3日間です。
猫は3日間何も口にできないと肝臓にダメージが及びます。少々抵抗されたとしても、このリミットが来てしまった場合は動物病院へ連れて行ってください。
何事も早期発見・早期治療が大切です。心の内に秘めた"Help me!!"にいち早く気づけるように、日頃からよく様子を見て、程よいスキンシップを取っておくことが大切です。
まとめ
生きるうえで自分らしくあること。また、それを維持できるようにすること。さらに質を高めるために心が弾む生活を送ること。
これらは全てクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)をいかに大切にするかということです。
この考え方は猫にも通ずるものがあり、"叶えてほしい願い"として飼い主さんにメッセージを送っています。今回はその一例として、6つのことを紹介いたしました。
これを元に愛猫が願っていることを探ってみてください。そして、できることから1つ1つ実現してあげると心身ともに充実した猫ライフになると思います。
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