雨露に濡れる美しい花。
キレイだな~とうっとり眺めてしまいますが、よく見ると白い花と紫の花が一つの枝に一緒に咲いています。
これは一体何の花でしょう?
白や紫が入り乱れて咲くこの花は
その答えは、この美しい花の写真をTwitterに投稿されたtsunekawa(@tsunekawa__)さんが教えてくれています。
少しずつ花色が変わる、匂蕃茉莉。
この花には「夢の名」という花言葉があり、深い紫色が徐々に淡く、そして最後は白くなっていく満開の花を眺めている時間はまるで夢のようだった。 pic.twitter.com/HzPBkpfyDZ— tsunekawa (@tsunekawa__) 2018年5月9日
見慣れない「匂蕃茉莉」という漢字は、ニオイバンマツリと読みます。
4月〜7月にかけて低木に花を咲かせる、甘い香りも特徴的な植物。
色が混在していたのは、紫色から白色へ、花の色が次第に変化していくという特性があるためでした。
咲き始めは濃い紫、次第に薄い紫へと変化して、最後には真っ白になるのだとか。
それぞれの変化の過程の花が、同じ木に同時に開いているので、まるで多色咲きのように見えるのです。
美しい花には毒がある?
美しいニオイバンマツリですが、注意すべき点もあるそうです。
匂蕃茉莉。
“ニオイバンマツリ”と読みます。
調べてみるとどうやら毒があるみたいです。美しさの中に危うさも持ち合わせているなんて余計に惹かれてしまうけれど。日が落ちるにつれて強くなる甘い香りも素敵。それにしても雨に濡れる匂蕃茉莉、なんて美しいんだろう。 pic.twitter.com/BoRCt6Xe7s— tsunekawa (@tsunekawa__) 2018年5月10日
ニオイバンマツリは木全体に神経毒があり、犬や猫が誤って食べてしまうと危険とのこと。
そうした注意点こそありますが、ニオイバンマツリは花屋さんなどでも苗や鉢植を買うことができ、家庭のガーデニングでも育てられる植物です。
うまく育てば、開花期には株を覆うほどの花々が甘い香りを漂わせ、毎日色合いを変える様子が楽しめます。
花言葉の「夢の名」にふさわしく、夢のように神秘的で、どこか幻のような雰囲気のある花「匂蕃茉莉」。ぜひ間近で見てみたいものですね。