日常会話でも頻繁に使用される「次第」という言葉
シチュエーションによって意味が異なります。
今回はそんな「次第」という単語についてわかりやすく解説します。
ここでは意味はもちろんシチュエーションごとの使い分けについても説明するので、ぜひ知っておきましょう。
名詞としての「次第」
まずは名詞としての「次第」の意味について見てみましょう。
名詞の「次第」の意味
名詞としての「次第」には複数の意味があります。
1つ目は物事が行われる際の一定の順序という意味です。
2つ目は物事が現在まで経過してきた状態を意味します。
3つ目は物事が特定の状態になるに至った理由を意味します。
また、例外として能や狂言、歌舞伎の構成要素の一部の事を指す語として使用される場合もあります。
伝統芸能の世界での「次第」は普段使う「次第」とはまた別の意味になります。
名詞としての「次第」の例文
では名詞としての「次第」はどのように使用するのでしょうか?
これは「式の次第」のように一定の順序を意味して使用されます。
また「事の次第」というように経過してきた状態の意味で使用されることもあります。
さらに「その次第」というように特定の状態に至った理由の意味で使用されることもあるのだとか。
このように名詞としての「次第」は前後に特定の言葉を付けて「○○次第」と表現されることが多いです。
接尾語としての「次第」
次に接尾語としての「次第」の意味について見ていきましょう。
なりゆきを指す「次第」
接尾語としての「次第」には成り行きという意味を指す場合があります。
その場合は人物の意向や物事の事情のいかんによるという意味を持ちます。
これら接尾語としての「次第」は名詞に付け加えて使用されることが多いです。
例えば「自分次第」「相手次第」「状況次第」のように使用されます。
行われるがままをあらわす「次第」
接尾語としての「次第」には行われるがままという意味を表す場合もあります。
その場合は一定の動作が行われるままという意味を持ちます。
それら接尾語としての「次第」は動詞に付け加えて使用されることもあるわけです。
例えば「手当たり次第」「望み次第」のように使用されます。
直ちにを指す「次第」
接尾語としての「次第」には済むと直ちにという意味を示す場合もあります。
その場合は一定の動作が終わるとすぐにという意味を持ちます。
その接尾語としての「次第」は動詞にも名詞に付け加えて使用されることもあるとか。
例えば「予約でき次第」「連絡があり次第」のように使用されるものが一般的です。
まとめ
「次第」は状況によって意味が変わる熟語となっています。
しかも、名詞なのか接尾語なのかで意味も変わってしまいます。
そこは日常会話でも使用される言葉なので、シチュエーションごとの違いについては知っておいた方が良いかもしれません。
こればかりは「次第」がどのような違いを持つのか、それぞれの使い分けについて正しく認識しておきましょう。