威張って他人を見下げる態度を取ることを「尊大」と言います。
これらは高慢なことや横柄なことを意味する言葉です。
しかし、これら「尊大」はどのように使用するのでしょうか?
今回はそれら「尊大」という言葉について解説します。
特にここでは「尊大」の使用方法について説明します。
併せて類義語や対義語もまとめるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「尊大」とは
まずは「尊大」の意味について見ていきましょう。
「尊大」の意味
「尊大」とは威張って他人を見下げるような態度を取ることです。
これらは高慢なことや横柄なことを意味する表現でもあります。
総じて傲慢な振る舞いをする人について使用される言葉です。
近年は単に偉そうな人への表現として使用されることもあります。
そこは威張っている人の表現として覚えておきましょう。
「尊大」を用いた例文
「尊大」は「店員に対する尊大な態度はいただけない」「店員の尊大な態度に呆れる」のように使用します。
これら「尊大」という熟語には「有利な立場を利用する」というニュアンスがあります。
例えば、店員と客という関係を想像してみるとわかりやすいです。
実際に客からすれば店員は接客してくれる側の人間となります。
一方で店員からすると客は接客すべき側の人間となります。
この関係において客が店員に大きい態度を取ることを「尊大」と言うわけです。
ただし、逆に店員が客に大きい態度を取ることも「尊大」と表せられます。
そのため、必ずしも「立場を利用する」という前置きは必要ありません。
とにもかくにも人と接する際に高慢だったり横柄だったりすることを言う表現として覚えておきましょう。
「尊大」の類義語
ここからは「尊大」の類義語についてまとめます。
高飛車
「高飛車」とは相手を頭から威圧するような態度をすることです。
もともとこれは将棋用語の1つだったとされています。
事実、将棋用語では「浮き飛車」のことを言います。
「浮き飛車」とは飛車先の歩を進め、飛車が定位置から2間上に出た形のことです。
将棋業界では牽制のために打っておく手の1つとされます。
転じて高圧的な態度を取ることを意味するようになったそうです。
それらの点が「尊大」の意味と重なると言えるかもしれません。
慇懃無礼
「慇懃無礼」とは丁寧に見えて実際は相手を見下していることの例えです。
言動が丁寧すぎて逆に無礼なことの例えとしても使用されます。
つまり、丁寧すぎるとかえって嫌味で誠意が感じられなくなることを言う四字熟語となるわけです。
それらの点が「尊大」にも通ずるものがあると言えます。
ただし「尊大」は見るからに見下す態度のことを言います。
そこは一見すると礼儀正しい「慇懃無礼」とは少々異なることも忘れてはなりません。
夜郎自大
「夜郎自大」とは自分の力量を知らずに威張っていることの例えです。
広い世界を知らずに自分を過大評価する様子のことも言います。
実際に相手の力量を知らずに自分の力量を過大評価していると小馬鹿にされて終わることも多いです。
そこはまず自分の力を正しく捉えることが必要となります。
それらの点が「尊大」と似ていると言えるのかもしれません。
「尊大」の対義語
最後に「尊大」の対義語についてもまとめます。
謙虚
「謙虚」とは控え目で慎ましいことを意味します。
これらはへりくだっていて素直に相手の意見を受け入れることも意味する表現です。
その他、自分の立場に驕り高ぶることなく相手に接することも意味する言葉です。
それらの点が「尊大」とは真逆の意味となると言えるでしょう。
卑下
「卑下」とは自分をあえて低い位置に引き下げてへりくだることを意味します。
これは自分自身を劣ったものとして見下すことを言います。
実際に自分を卑しめて扱うことを言う表現です。
それらの点が「尊大」とは別物の意味となるでしょう。
腰が低い
「腰が低い」とは他人に対してへりくだっている様子のことです。
誰に対しても愛想が良いことの表現としても使用されます。
近年はみんなにペコペコしているような様子も言います。
それらの点が「尊大」とは反対の意味となるのではないでしょうか。
まとめ
「尊大」は威張って相手を見下すことを言う表現です。
これらは高慢なことや横柄なことも意味する言葉となります。
基本的にはポジティブというよりネガティブなニュアンスで使用されます。
それら「尊大」は人に言うのも言われるのも避けたい言葉なので、正しく意味を理解しておくことが大切です。