イチゴのケーキは日本だと「ショートケーキ」と呼ばれます。
その一方、フランスでは「ガトーフレーズ」と呼ばれます。
では、両者の違いはどのような点にあるのでしょうか?
今回はそんな「ガトーフレーズ」について解説します。
併せて「ショートケーキ」との違いについても説明します。
「ガトーフレーズ」とは
まずは「ガトーフレーズ」について見ていきましょう。
ここでは「ガトーフレーズ」がどのようなケーキなのかまとめます。
「ガトーフレーズ」はこんなケーキ
「ガトーフレーズ」はイチゴのケーキの総称として使用されます。
日本で言うところの「ショートケーキ」の間隔に近いです。
特に現地ではクレーム・シャンティイやパータ・ジェノワーズを使用したものを「ガトーフレーズ」と呼ぶ傾向にあるとか。
ただ、イチゴを使用しているものを総じて「ガトーフレーズ」と表現すると覚えておけば問題ありません。
「ガトー」と「フレーズ」でイチゴのケーキ!
では「ガトーフレーズ」はどのような意味の言葉なのでしょうか。
これは単語ごとに分解することで意味が理解しやすくなります。
実際に「ガトー」「フレーズ」それぞれにきちんと意味があります。
「ガトー」は焼き菓子などのケーキを意味する言葉です。
「フレーズ」はイチゴそのものを意味します。
つまり「ガトーフレーズ」とはイチゴのケーキを意味する言葉ということになります。
「ショートケーキ」との違い
「ガトーフレーズ」がイチゴのケーキを意味することについては前述の通りです。
しかし、それでは「ショートケーキ」とは何が違うのでしょうか?
ここからは「ガトーフレーズ」と「ショートケーキ」の違いをまとめます。
「ショートケーキ」は日本独自の名前
日本のケーキ屋さんではスポンジと生クリームとイチゴで構成されたケーキを「ガトーフレーズ」という名で販売していることがあります。
ただ、一般的にイチゴのケーキは「ショートケーキ」と呼びます。
むしろ、日本では「ショートケーキ」の方がメジャーです。
……と言うより「ショートケーキ」という名前は日本独自の呼称とされているようです。
このように「ガトーフレーズ」と「ショートケーキ」は呼称としての違いがあるわけです。
実際に海外と日本では呼び名の変わるスイーツもいくつかあるので、その点には注意が必要です。
ショートケーキの「ショート」とは
では「ショートケーキ」の「ショート」は何を意味するのでしょうか?
ここで使用される「ショート」はショートニングを意味します。
ショートニングとは食用加工油脂のことを言います。
ただ、この呼称については諸説あってはっきりとしていません。
日本では「イチゴケーキ=ショートケーキ」とする場合が多いです。
その一方、ホールケーキを切り分けたカットケーキのことを「ショートケーキ」とする場合も少なくありません。
例外としてイチゴ以外のフルーツが乗っていたとしても「ショートケーキ」と呼ばれることもあります。
そこに決まりはないので余計にわかりづらいかもしれません。
「ガトーフレーズ」と「ショートケーキ」の使い分けはお店による
「ガトーフレーズ」と「ショートケーキ」はケーキ屋さんで使い分けられます。
特に生イチゴを使用したものを「ショートケーキ」と呼ぶ店舗があります。
対してイチゴジャムを使用したものを「ガトーフレーズ」と呼ぶ店舗もあるのだとか。
このようにお店によっても呼称は色々なので注意しておきたいです。
「ガトー」と付く洋菓子は他にもある!
最後に「ガトー」という名前の焼き菓子についてまとめます。
ガトーオペラ
「ガトーオペラ」はフランス発祥のチョコレートケーキです。
表面がチョコレートでコーティングされたものを意味します。
このケーキは甘くこってりとした味わいが特徴です。
ガトーショコラ
「ガトーショコラ」はオーストリア発祥のチョコレートケーキです。
チョコレートを焼いて四角くカットされたものを意味します。
このケーキは甘くしっとりとした味わいが特徴です。
ガトーインビジブル
「ガトーインビジブル」はフランス発祥のフルーツケーキです。
カスタード風味の生地にスライスした果物を入れたものを意味します。
他のケーキと比べてフルーツが入っている分、爽やかな甘みが特徴となります。
まとめ
「ガトーフレーズ」はフランス語でイチゴのケーキを意味します。
これは日本で言うところの「ショートケーキ」に近いです。
ただし、両者は呼び方が異なるので注意しましょう。
原則としては同じイチゴのケーキを意味しますが「ショートケーキ」は他のフルーツケーキも意味します。
そういった意味でも違いがあるので、併せて覚えておきましょう。