歓声の事を指す「黄色い声」とはなぜ黄色?他にも色の付く声はあったりするの?

2023-07-22 23:00

「キャー!」という歓声を指して用いられる言葉の「黄色い声」。
これは、女性や子供たちが発する甲高い声のことを指します。
しかし、なぜ女性や子供たちの声が黄色とされたのでしょうか。

そこで、ここでは「黄色い声」がどのような声なのかを解説します。

黄色い声とは

黄色い声は、主に女性や子供などの甲高い声のことを指します。
女性や子供が興奮したときに出す「キャー」という声のトーンがとても高いようなシーンを表現する際に用いられます。

また、この甲高い声がよく聞かれるシチュエーションである歓声という意味でも使われます。

例えば「人気アイドルの登場で、会場は黄色い声に包まれた」という表現で使われます。
この場合、興奮と喜びのあまり歓声が会場に響き渡ったという事になりますね。

なぜ「黄色」なの?黄色い声の由来について

黄色い声という表現は、なぜ「黄色」なのでしょうか?
では、その由来について見ていきましょう。

お経の音程から来たとする説

黄色い声の由来には、お経の音程が関係しているとする説があります。

その昔、お経は現代のお経と違ってもっと音程の高低が激しいものだったとされています。
特に平安時代末期までは、より音楽的なお経が唱えられていたそうです。

そのお経では高い音程には黄色で、低い音程には赤の印を付け、一種の楽譜のようにしていました。
このことから「高い声=黄色い声」と表現するようになったのではないかとされています。

江戸時代の流行で生まれたとする説

黄色い声は、江戸時代の流行によって生まれたとする説もあります。
それは江戸時代末期のこと、当時の本などでは声を色で表現することが流行りました。

その中で、黄色い声という言葉が生まれたとされます。
実際の記録があるのが「浮世風呂」という滑稽本です。
そこには「黄色な声や白つ声で、湯の中を五色にするだろう」という表現があります。

ちなみに浮世風呂というのは、式亭三馬という当時の売れっ子作家の代表作品で、滑稽本は、江戸時代後期の戯作や俗文学の一種となります。

この作品で用いられることからも、当時は声を黄色など色で表現することが実際にあったことが分かります。
しかし、この表現のブームは短かく、その後定着することが無かったので「黄色い声」だけが残ったとされます。

黄色のイメージから来たとする説

黄色い声は、その色に対するイメージから来たとする説もあります。

黄色には「嘴が黄色い」という言葉などからひよっこというイメージがあります。
また、漢字の「黄」には「子供」という意味も含まれいます。
そこから「子供の声=黄色い声」となったともいわれています。

また、黄色地に黒字などの表現は警告色でもあります。
主に看板などでは危険や注意を呼びかける際に用いられることが多いですよね。
それら注意を引きやすい黄色から、甲高い声という意味で「黄色い声」と表現するようになったともいわれています。

「黄色い声」じゃない「白い声」というのもあった

甲高い声のことを表現する「黄色い声」。
実は同じように「色+声」という表現をする言葉があります。

それが白い声こと「白声」です。

「白声」とは

白声は、力んで出す甲高い声を指します。
この意味だけなら、黄色い声に似た意味となっていますね。

ただし、黄色い声と白い声にも違いがあります。
それが「力んで出す」という点です。
ここが使い分けのポイントとなってきます。

黄色い声は、興奮した際などに思わず出てしまう声というニュアンスがあります。
対して、白声は力んで出す声という意味合いで用いられます。

日本の伝統文化で用いられる白声

「白声」という言葉は、平曲や謡曲、能で使用される業界用語でした。
そして、それぞれ用いられるものによって意味も異なってきています。

平曲での白声は、節をつけずに朗読するように語ることを指しています。
謡曲での白声は、節のない詞の部分の呼称です。
能での白声は、乱拍子の小鼓や殲法の太鼓を打つときに発する掛け声のこととされています。

また、日本芸能伝統の発声法の1つとされ、かすれている声・しわがれ声のことを表しているともされています。

用いられ方については違いはありますが、古くから声を表現する色は黄色だけではなく白もあったということですね!

まとめ

黄色い声とは、女性や子供の甲高い声を指す言葉です。
そして、声援という意味でも用いられます。

なぜ黄色で表現されるのかというと、諸説ありますが、お経の音程から来たという説や江戸時代の流行から来たという説があります。
その他、黄色という色のイメージが由来となったともされています。

  1. 中国の“モンスター船”南シナ海で「違法に活動」フィリピン反発 米トランプ次期大統領の就任控え揺さぶりか
  2. 「大株主として激怒」中居正広さんトラブル報道で“物言う株主”がフジテレビ側に第三者委員会の調査求める
  3. 中国不動産大手「碧桂園」 2023年の最終赤字は3兆円超 不動産不況で厳しい経営続く
  4. 【がん闘病】梅宮アンナさん 抗がん剤投与 ”ひとまず半分まで来ました” ”たくさん手洗いウガイは効果的” フォロワーに呼びかける 昨年11月に右胸全摘手術
  5. 「ちゃんと宿題をやっておくことをお勧めします」トランプ次期政権の国防長官候補・ヘグセス氏に厳しい追及相次ぐ
  6. 【16日の天気】寒さ厳しく最高気温は西日本・東日本は10℃届かないところ多いか 北海道・東北北部は氷点下も
  7. 国民民主・玉木議員 石丸氏立ち上げの地域政党との連携について「全体像を見定めたい」詳細な言及避ける
  8. ミツカン 今年3月から納豆「金のつぶ」など一部商品を最大15%値上げへ “製造コスト高騰”が要因
  9. 日本テレビ 中居正広さん出演のバラエティ番組「ザ!世界仰天ニュース」司会降板を発表
  10. 【舌肥旅行記】グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ
  1. 【がん闘病】 森永卓郎さん 「この1年で、一番状態が悪い」「お腹とか背中の、中心部の周りが、激痛が走るようになって」「筋力が落ちて、スイスイ歩けない」 腫瘍マーカーの数値は正常値の上限の100倍以上
  2. 青森で警報級大雪の可能性、市民「ちょっと恐怖」 東京ぽかぽか陽気
  3. 盗品の銅線ケーブル買い取りか、買い取り業者社長を逮捕 容疑否認 埼玉・加須市
  4. 日本の宇宙ベンチャー「ispace」月着陸船の打ち上げ成功 5月末か6月初旬に再挑戦となる月面着陸へ 月の砂採取成功なら世界初の月資源の商取引になる可能性
  5. 野菜が高騰…キャベツ価格が平年の3.3倍に 白菜やレタスも2倍に
  6. JR御茶ノ水駅で俳優の田中道子さんや大学生らが痴漢撲滅を呼びかけ きょうから受験シーズンの痴漢対策強化期間スタート 警視庁
  7. コンビニで初、使い終わった家庭の油を回収 飛行機への活用も視野に
  8. 長野は190.6円で全国最高値 ガソリン店頭価格【都道府県別一覧】 あす(16日)からさらに補助金縮小で“値上がり”へ 軽油、灯油の店頭価格調査も
  9. 競馬・FX取引で借金膨らみ、民事再生法申請で一度やめたが再開 10億円以上の損失に 三菱UFJ銀行元行員の今村由香理容疑者を貸金庫から金塊盗んだ疑いで逮捕 警視庁
  10. モペットで自転車と衝突し男性に重傷負わせたなどの疑い 無免許隠すため身代わり企てたか 無免許危険運転傷害容疑などで男子大学生2人を逮捕 警視庁
  11. 【乃木坂46】岩本蓮加さん活動自粛 プライベート写真の流出で
  12. 盗難車を会社に保管した疑い スリランカ国籍男を逮捕 UAEなど海外に発送か 警視庁
×