JR御茶ノ水駅で俳優の田中道子さんや大学生らが痴漢撲滅を呼びかけ きょうから受験シーズンの痴漢対策強化期間スタート 警視庁

痴漢の被害が増える受験シーズンを迎え、警視庁は俳優の田中道子さんや大学生ボランティアらと共に、痴漢被害を撲滅するための呼びかけを行いました。

東京・千代田区のJR御茶ノ水駅できょう、警視庁神田警察署の一日署長に任命された俳優の田中道子さんや大学生ボランティアらが駅の利用者にチラシを配って痴漢撲滅を呼びかけました。

警視庁によりますと、去年、都内で摘発された痴漢事件は725件で、そのうち電車内での被害が6割以上で、通学時間帯にあたる午前7時～8時台に突出して発生しているということです。

また、10代の被害者は235人と3割以上を占めています。

警視庁は受験シーズンを迎え、受験生が痴漢被害にあうケースが多いことから、きょうから19日までの5日間を受験期の痴漢対策強化期間としていて、「被害にあったら、遠慮することなく周囲に助けを求め、周囲の人は被害者を助ける行動をとってほしい」と呼びかけています。

俳優の田中道子さんは「痴漢は被害者の心をえぐる重大な犯罪で、私たちにできることは被害者を1人にさせないことだと思う」「周囲に痴漢被害を知らせることのできる防犯アプリ『デジポリス』もダウンロードして活用してほしい」と話しました。