靴の数え方、つまり助数詞は「足」なので一足二足・・・と数えていきます。
ではこの「一足」というのは、片足だけで一足なのでしょうか、それとも左右一対両足分で一足なのでしょうか?
そこで、ここでは靴の数え方について解説します。
靴の数え方は?
靴の数え方として一般的なのが、一足二足という「足(ソク)」という単位です。
では、この単位はどのような考え方で用いたらいいのでしょうか。
基本は一足二足
靴の数え方はいくつかあります。
まずひとつが「足(ソク)」です。
これが一番普及した数え方でしょう。
商品としての靴の場合は、一点二点という「点(テン)」という数え方が用いられることもあります。
また、両足分を揃え他状態でまとめて数える際には1セット2セットという「セット」という数え方をすることもあります。
他にも、物の数え方の定番「個」「つ」も用いられることもあります。
一足は両足?それとも片足?
「一足」という単位は、足そのものをあらわしています。
そのため、左右の靴両足分で「一足」と数えます。
これは他の単位になっても同じで、両足分を含めて「一点」「1セット」となります。
しかし、左右揃っている状態をあらわしていますので、右右や左左の靴は「一足」とは数えられません。
一文は数え方ではない
靴には、「文(モン)」を用いた一文二文という単位もありますが、これは数を数えるための助数詞ではありません。
文は大きさを表す単位です。
ちなみに一文は約2.4cmとなるので、足の大きさが24cmなら十文となります。
靴下の数え方
靴の数え方が「一足二足」となるのならば、靴下はどのような数え方をするのが正解なのでしょうか。
靴と同じ
これも考え方は靴と同じで「足」となります。
足にまつわるものは、多くの場合左右2つで1つだと考えるので「足」を用いる事が多いです。
「組」で数えることも
ただし、靴下の場合は一組二組といった具合に「組」と数えることもあります。
靴は片方がなくなったという状況はあまりありませんが、靴下の場合「片方が無い!」という状況は頻繁に起こりますよね。
そのため、両方が揃っている状態をあえて1組と数える場合が比較的多いのかもしれませんね。
そもそも靴の片方を数える単位がない!
靴にはそもそも基本的に片方だけを数える助数詞がありません。
左右が揃っている状況を前提としているからです。
あえて数えるなら単位は個
靴には片方だけ数える単位がありません。
もしも、あえて片方だけで数えたいのならば、「個」や「つ」が適当でしょう。
その場合は、右の靴なのか左なのかを明確にしておくのが無難でしょう。
また、「靴を一つちょうだい」と言ってもあいては「一足」欲しいんだなと意図が正しく伝わらないこともありえます。
そして靴下の場合は、薄い生地ということもあり「枚」と数えることもあります。
これは人や地方による違いでもあります。
英語の場合
日本語にも単数形と複数形があるのですが、英語はより明確に区分されている言語です。
その違いは、靴を意味する英単語からも見ていきましょう。
シューズは複数形
英語では靴のことを”シューズ(shoes)”と言います。
この英単語は日本語でも浸透していますが、実はシューズという言葉は複数形です。
つまり、シューズという言葉自体が一足を意味しているわけですね。
このように英語では左右で1つずつ必要なものは複数形になります。
それがスニーカーであってもサンダルやスリッパであっても同様です。
ちなみに、手袋もグローブではなく”グローブス(gloves)”になります。
片方だけは「shoe」
英語で、片方だけの靴を”シュー(shoe)”と呼びます。
単数形と複数形がしっかり区分されていますので、日本語のように靴という言葉で単数形・複数形両方の意味を持つことはありません。
日本では「靴を取って」と伝えれば基本的には一足を持ってきてくれますよね。
そこで片方の靴だけを持ってくることはほとんどないはずです。
ただし、英語ではより単数なのか複数なのかを明確にして伝えることが必要となり、発音も正確に行わないと相手に伝わらないということもありえます。
まとめ
靴の数え方となる助数詞は「足(ソク)」です。
「足」という助数詞は、靴が左右そろって1つという認識が広まっていますので、左右揃った状況となります。
片方の靴の場合は、「個」や「つ」という助数詞が用いられることがありますが、助数詞だけでは左右どちらかが明確にならないという点に注意が必要です。