みなさんはクモの目をじっくりと見たことはありますか?
実は、クモは宝石のように輝く美しい目をしているのです!!
ここでは宝石のようだといわれているクモの目や、その特徴と役目についてご紹介したいと思います!
美しいクモの目
さっそくクモの目の美しさが分かる画像を載せていますが、じっとご覧になりましたか?
虫が苦手だという方もいると思いますが、写真ならなんとか・・・と思った方はぜひその目を見てみてください。
輝きつつも、光が吸い込まれていくような深い色合いの目をしていますよね。
この目を宝石のようだと例える愛好家が多いようです。
クモの目の数
クモは8つの目が2列に並んでいることが多いのですが、その位置や形状がクモの種類によって違ってきます。
クモは日本だけでも約1,200以上の種類がいるとされているため、その姿形も様々です。
目が2つや4つのクモがいますし、中には目を持たないクモもいます。
クモの目は単眼?複眼?
虫の目には、単眼と複眼のものがあります。
トンボやハエなどは目が2つのように見えますが、実はあの中に無数の網目模様(ハチの巣状)があり、それぞれが仕切られたレンズの役割を持っています。
トンボは1万個~3万個前後、ハエは2,000個前後あるといわれているのですが、この構造をした目を「複眼」と呼びます。
複眼は動物の目として高度に発達した器官であると考えられています。
とはいえ、クモは虫にカテゴライズされることもありますが、そもそも昆虫ではなく節足動物です。
複眼かと思われるかもしれませんが、実は1つひとつが独立した単眼を持つ生き物なのです。
もともと複眼だったものが、進化の過程で単眼に変化したと考えられています。
クモは視力が低い?
たくさんの目を持つクモですが、その視力が低いと言われています。
クモの目は見えていない?
クモは、あまり目が良い生き物ではありません。
8つも目があると視力も良いように思えるのですが、逆にピントが合わずぼやけて見えているといわれています。
目の代わりになるクモの糸
クモの糸は、非常に繊細で高性能です。
クモはこの糸の振動を感知する能力に優れており、少し引っ張るだけで巣の状態や獲物の存在を把握することができるのです。
クモは視力が弱、獲物を追いかけて捕食することが難しいため、糸を使って獲物を捕らえる網を作ります。
クモの巣を張るのは獲物を無作為に追いかけるよりも、網にかかった状態で捕食した方が成功率も高いためです。
ハエトリグモは例外的に視力がいい!
クモの中でもハエトリグモだけは2つの目が進化していて、他の目が退化しているという特殊な身体を持っています。
それもあってか、ハエトリグモは例外的に視力が良いとされています。
目が2つしかないことで、逆にピントが合わせやすく、獲物を捕らえやすいようです。
他にもあるクモの特徴
クモは節足動物の中でも非常に特殊な生態を持っています。
その中でも意外な特徴についてご紹介します。
クモは空を飛ぶ
クモは巣を作ってずっと待っているイメージですが、実は空を飛ぶこともあります。
これは識者の中でバルーニングと呼ばれ、主に幼体のクモに見られる行動となっています。
幼体のクモは周囲にある草や木に登って糸を出し、風に流された糸にぶら下がります。
そして、そのまま風の力を利用して空を飛んでいくのです。
大型のクモだと難しいですが小型のクモであれば、タンポポの種子の要領で空を飛ぶことができるそうです。
ちなみにバルーニングはほとんどの場合、大人になるとできなくなります。
そのため、子供の頃にのみ見られる行動だと考えられています。
クモの糸の強さはナイロン並み
クモの糸は非常に強力です。
優れた強度と伸縮性、耐熱性を併せ持っており、その強さはナイロン並みともされます。
伸縮率に関してはナイロンの約2倍あるとされるので、しなやかなのに強靭という最強の糸となっています。
しかも、引っ張る力は鋼鉄の半分にも相当するほどだといわれています。
この性能に目を付け、すでに多くの実験によって研究が進められています。
近年は人工的にクモの糸を開発する方法も考案されているんだとか。
これらの研究結果がカーボンナノチューブなどにも応用され、今後は人間の生活を支える貴重な素材となるかもしれません。
まとめ
大きさの問題などもあり、クモの目はをじっと見る機会はあまりないと思いますが、その目はうつくしい宝石のようです。
よく見てみるとかわいい目をしていて、どこか吸い込まれそうなほどです。