2018年の春、カナダ・オンタリオ州ミルブルックの牧草地で放牧されている牛たちを撮影していたデイヴさん。
すると、デイヴさんは「フロー」という名前のタグがついた一頭の雌牛が動揺していることに気付きます。どうやらフローは必死で何かを訴えている様子。
そこでデイヴさんがそばに近付いてみると・・・
必死で何かを訴えるフロー
デイヴさんが撮影した動画の一部始終をご覧ください。
出典:Youtube
牧草地の池の周りに集まる牛たち。
出典:Youtube
そして一頭、電気柵のそばで動揺している様子の雌牛が。それがフローです。
出典:Youtube
フローはデイヴさんに期待を込めた視線を送ってきました。
出典:Youtube
同時に、後ろを振り向いて電気柵の下あたりを気にする素振りも見せるフロー。
しばらくすると、他の牛たちがぞくぞくと周りに集まってきました。
出典:Youtube
フローが助けを求めていることをみんな理解しているようです。
何かがおかしいことに気付いたデイヴさん。起きていることを調べるためフローに近づくと、驚きの理由が判明するのでした。
デイヴさんがフローのそばに近づくと・・・
デイヴさんの目に飛び込んできたのは・・・
電気柵の外側に横たわる生まれたばかりの小さな子牛。
フローは出産したばかりの母牛で、電気柵の外側に滑り落ちた我が子を自分のもとに引き寄せたかったのです。
子牛が生きていることは確認できましたが、自力で母のもとに戻ることは難しいことが分かったデイヴさんは、自らの手で子牛を救助することに。
フローが我が子に触れられて激高するのではと心配したデイヴさんでしたが、フローは落ち着きを見せ始めます。デイヴさんが助けてくれていることを理解していたのでしょう。
そして、無事に子牛は母牛フローのもとへ。
救助の際、デイヴさんと子牛は電気柵に少し触れてしまいましたが、子牛が鳴かなかったことにほっとしたことを明かしているデイヴさん。我が子を心配したフローが攻撃的になる可能性もありますからね。
また、フローは予定よりも早い出産となったようで当時牧場の人たちはその場におらず、デイヴさんが事の経緯を説明をしたそうです。
後ほどデイヴさんが牧草地を訪れると、フローと子牛はデイヴさんを覚えているようでした。
「助けてくれてありがとう」そう言っているみたいですね。
動画はこちら
我が子を想う母牛の母性に感動
当日は気温が高かったそうで、あのまま子牛が放置されていたら命が危なかったはずです。そんな状況で、種の異なる人間に必死で助けを訴えるフローの母性溢れる行動に強く胸を打たれました。
もしかすると、フローはデイヴさんを見て「この人なら信じても大丈夫」と思えたのかもしれませんね。
無事に母親のもとに戻れた子牛は、今頃すっかり大きな体になっていることでしょう。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄