イルカやチンパンジー、犬、ゾウなど、この世には賢い動物が沢山存在しますが、カラス科に属する鳥「カササギ」もまた知能が高く利口であると言われていることをご存知でしょうか?
ロボット工学を専門とし、人工知能(AI)の産業用アプリケーションを使用しているエンジニアのハンス・フォースバーグさんは、家の裏に住むカササギの利口さを役立てるため、とある装置をDIYしました。
カササギがゴミを運んでくると・・・
カササギはカラス科の鳥類で、カラスと同じく知能が高い鳥として知られています。そんなカササギはよくガラクタを拾って集める習性がある個体がいます。集めたガラクタをコレクションすることもあるのですが、今回紹介するハンスさんの装置はそんなカササギの”ゴミを集める”習性を利用し作られた装置なのです!
カササギはゴミを入れると餌がもらえる。ハンスさんは家の周りのゴミをカササギが拾って集めてくれるという正にwin-winの関係を築くことに成功したのです!!
自動ゴミ回収アンド給餌装置
ハンスさんがDIYした装置と、その活用方法をご覧ください。
テーブルの中央に設置されているのがハンスさんが作った装置です。
そこへボトルのキャップを口に咥えたカササギが飛んで来ました。
カササギは慣れた様子である行動に出るのです。
咥えていたキャップを装置の穴に投下。
すると、報酬として装置から飛び出したのがエサ。
実は、キャップなどのゴミを拾って穴に入れるとエサが貰える仕組みになっているのです。
カササギはすでにこの仕組みを完璧に理解。
近所に落ちているキャップを何度も運んで来て、その度にエサを手に入れます。
動画はこちら
ハンスさんが装置について紹介
ハンスさんが装置について動画で紹介しています。それによると上部にエサ箱が設計されており、ここにゴミと交換でエサを供給するためのシステムが組み込まれているようです。また、テーブルの下にはゴミを回収するための容器も設置されています。
動画はこちら
エサ箱の内部も公開されています。
動画はこちら
ご覧の通り、かなり複雑な構造となっていることが分かります。
ハンスさんとカササギ、どちらも凄い!
長年家の裏に住んでいるカササギの存在を知っていたハンスさんは、ある日そのカササギが屋外に置いてあるランタンの鍵をいじっているところを目撃。そこでアイディアが浮かび、カササギが運んできたゴミとエサを物々交換する装置をDIYすることにしたそうです。
その後、時間をかけてカササギに仕組みを理解させることに成功し、今ではカササギも積極的にプロジェクトに参加してくれているようです。ハンスさんが作り上げた装置とカササギの利口さ、どちらも凄いですね!
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